コモの公式ツイッターのプロフィールにはこう記されている。「最も美しい場所で、最も美しいフットボールを」。かなり大胆な主張だが、決して誇張ではない。
少なくともイタリアという文脈で言えば、現在セリエAで観て面白いチームはコモをおいて他にない。つい先週の日曜日、ワールドカップ優勝経験者のダニエレ・デ・ロッシ氏は、約1年前にジェノアの指揮を執って以来、これほど強いチームには出会っていないと認めた。
そして、その舞台である。コモの本拠地シニガリア・スタジアムは、大きくもなければ近代的でもない。1万3000人収容のこのアリーナは築約100年を数える。そして率直に言えば、近年の改修を経てもなお、その歴史は隠しきれない。しかし、スタジアムそのものはさほど印象的でなくとも、その周囲の景観は圧巻だ。
シニガリアは、息をのむほど美しいコモ湖のほとりに立っている。イタリアのみならず、世界全体を見渡しても、最も人気が高く格式のある観光地の一つだ。そしてこの壮観な舞台でこそ、コモは木曜夜、待望のチャンピオンズリーグデビューをRBライプツィヒ相手に飾ることになる。
当然ながらチケットはプレミア価格となっており、その状況は実に、ミルワン・スワルソ会長ら経営陣が自らの席を譲り、クラブの最古参サポーター40人以上が観戦できるようにしたほどだ。心温まる振る舞いであると同時に、2019年にジャルム・グループがコモを買収して以来、ほとんど失策を犯していない経営陣による、またしても見事なパブリックリレーションズの手腕でもある。
当時、コモの価値は100万ユーロにも満たなかったが、スワルソはそれが10億ユーロを超え得ると語る。では、彼らはいかにしてそれを成し遂げたのか。これほど小さなクラブが、いかにしてイタリアフットボールの3部から、これほど短期間で欧州エリートと肩を並べるまでに至ったのか。そして、彼らは今後どこまでフットボールの階段を上り詰めるのだろうか。








