モロッコ代表のイスマイル・サイバリが、バイエルン・ミュンヘンで背番号34を選んだ人道的な理由を明かした。この番号には特別な意味が込められており、同郷の友人で元アヤックスの選手アブデルハク・ヌーリへの敬意を表したものだと語った。
サイバリはバイエルンの公式サイトのインタビューで、2017年のアヤックスの親善試合中にヌーリに起きた出来事は今も自分を苦しめていると述べ、二人の関係は長年にわたって深まり、両家の間に強い絆が生まれるまでになったと説明した。
モロッコ人選手はこう付け加えた。「アブデルハクに起きたことは、僕の心を打ち砕く。この件については母と何度も話し合った。それに、病気の人を見舞うことは僕の宗教、イスラム教の一部でもあるんだ」
サイバリは、ヌーリの家族との関係は、アブデルハクの兄弟と仕事をしている自身の代理人を通じて始まり、時が経つにつれて深まっていったと説明し、こう語った。「関係は日ごとに近くなっていった。両家の間でもね。僕たちは一緒に休暇にも出かけるんだ」
バイエルン・ミュンヘンの選手は、ヌーリとの再会について、それが自分にポジティブな感情を与えてくれると強調し、こう述べた。「アブデルハクに会うと、いつも素晴らしい時間を過ごせる。この幸せが、もしかしたら彼の状態を良くする助けになるかもしれない、と思えるのは、僕にとって美しい考えなんだ」
バイエルン・ミュンヘンへの移籍を伝えた際のヌーリの反応について、サイバリは、アブデルハクは話すことができないが、眉の動きを通じて意思を伝えると明かし、その知らせを喜んでいることは非常にはっきりと分かったと語った。
サイバリはこう付け加えた。「バイエルン・ミュンヘンでつける背番号を選ぶ役目も、彼に託したんだ。彼が34番を選んだ。だから僕はその番号をつけることに決めた」
背番号34はヌーリの物語において特別な位置を占めている。彼がアヤックスでのキャリアの中でこの番号をつけていたからだ。サイバリはこの思い出をバイエルンでの新たな挑戦へと携えていくことを決めた。それはヌーリとその家族との関係の深さを映し出す行為である。

