33歳のケインは、前シーズンにバイエルンとイングランド代表で73ゴールを記録した。この数字だけでも驚異的だが、歴史的な文脈で見ればなおさらだ。というのも、この記録を上回ったのはただ一度だけ。2011-12シーズンにメッシがバルセロナとアルゼンチン代表で82得点を挙げている。
この20年あまりでもう1人の世界的フットボールアイコンであるCR7も、同じく2011-12シーズンにレアル・マドリーとポルトガル代表で69得点を記録した。
「僕はメッシとロナウドを見ながら育った。彼らがただただ支配していた時代だった」と、ケインはTNT Sportsのインタビューで語った。「あの数字は本当にばかげているとずっと思っていた。でも実際、その通りなんだ。彼らは僕らの世代で最も偉大な2人であり、おそらく史上最高の2人でもある。73ゴールという数字も、自分にとってかなり印象的だよ」
ケインは、自分がこうした選手たちと同列に語られていることに、今でも信じられない思いだと認めた。
同じような控えめな反応を見せたのが、インタビュー中に聞かされた、イングランド人として最後のバロンドール受賞者であるマイケル・オーウェンの肉声に対してだった。リヴァプールのレジェンドであるオーウェンは、ケインが「僕たちの小さな特別なクラブに加わってくれることを願っている」と語っていた。
Getty Imagesハリー・ケイン「少し前まで僕はただのファンだった」
ケインは、昨シーズンについて「非常に誇りに思っている」とし、さらにオーウェンのような選手から評価を受けていることも誇らしいと語った。「以前のマイケルのプレーを見ていたし、僕はイングランドの大ファンだった。誇りに思うよ」とケインは話した。
33歳となったこのセンターフォワードは、現在まさにキャリアの絶頂にある。2023年夏にトッテナム・ホットスパーからバイエルン・ミュンヘンへ移籍したことで、一度もトロフィーを獲得したことがないというイメージを脱し、プレーにもさらに磨きをかけた。
「プロになりたいと思っていた、あのファンだった自分はそんなに昔のことじゃない」とケインは語り、「今はこうしてここにいて、賞を勝ち取っている。バロンドールも同じことだ」と続けた。
Getty Imagesハリー・ケイン、バイエルンでタイトル獲得、個人でも栄冠へ
ケインはミュンヘン移籍後、ドイツ王者に2度輝き、DFBポカールも1度制覇。さらに2024年と2026年には、欧州最高得点者に贈られるゴールデンシューを手にした。10月末に授与される世界最優秀選手のタイトルは、個人としての最高の栄誉となるはずだ。
「もちろん、もう僕の手の中にはなくて、投票者やそれを決める人たち次第だ」とケインは語り、候補に名を連ねていることをただ「うれしい」と話した。
火曜日には、年間最優秀男子選手と女子選手の各30人の候補者が発表される。さらに、年間最優秀監督、年間最優秀GKなど、その他の部門の候補者も同時に明らかになる。
この賞は創設70周年を記念し、2026年は初めてパリではなくロンドンで授与される。男子ではケインのほか、キリアン・エムバペ、世界王者ロドリ、リオネル・メッシらが有力候補と見られている。



