セルビアのノバク・ジョコビッチが、全米オープンテニスの1回戦で敗退し、大会最大級の波乱の一つとなった。世界ランキング49位のアルゼンチン人選手マリアノ・ナボネに敗れ、4時間36分に及ぶ死闘の末、フルセットで決着がついた。
ナボネはジョコビッチを相手に7-6、5-7、4-6、6-2、6-1で下し、自身のキャリアで最大の勝利を挙げた。2005年の同胞ギジェルモ・コリア以来、四大大会でセルビアのスターを退けたわずか2人目のアルゼンチン人選手となった。
ジョコビッチの敗退は大きな衝撃をもたらした。過去の全米オープン出場では1回戦を19連勝で勝ち抜けており、大会序盤で対戦したトップ選手たちを相手にした戦績は37勝無敗に達していた。
全米オープンを4度制した39歳のジョコビッチは力強い立ち上がりを見せたものの、ナボネは徐々に試合の流れを引き寄せ、過酷なアメリカ・サマーシーズンで再び体力の低下に苦しんだセルビア人選手のスタミナ切れにつけ込んだ。
ジョコビッチはシンシナティ・マスターズでも1回戦で敗退しており、アルゼンチンのティアゴ・アグスティン・ティランテに敗れていた。そしてニューヨークではさらに厳しい形でそのシナリオが繰り返され、初戦で四大大会から姿を消すこととなった。
ナボネは試合後、次のように語った。「信じられない。自分にとって大きな意味がある。この大ベテランを相手にフルセットで勝つなんて、毎日起こることじゃない」と、テニス史上最も偉大な選手の一人を、彼がかねて輝きを放ってきたコートで破ったことへの喜びを表した。
このアルゼンチン人選手はさらに、「夢のようだ。今は回復して、眠って、また準備しなければならない」と述べ、ジョコビッチを相手に戦った肉体的な過酷さをうかがわせた。
ジョコビッチはニューヨークのファンに感動的な形で別れを告げ、コートを去る前にファンへの記念品のサインに応じた。その光景は、今大会が彼にとって最後の出場となる可能性、そしてこれがフラッシング・メドウズでの最後の試合の一つとなるかもしれないという憶測をいっそう高めた。
一方、ナボネはキャリア最大の勝利を祝う時間があまりない。2日後には次の試合に臨む予定で、対戦相手はスイスのスタニスラス・ワウリンカとイタリアのマッテオ・ベレッティーニの勝者となる。

