インテルはサン・シーロでシャフタール・ドネツクに1-0で競り勝ち、ついに欧州での戦いを軌道に乗せた。戦術的な規律と終盤の劇的な展開が際立った一戦で、クリスティアン・キヴ監督率いるチームは数的不利を乗り越える強さを見せた。開幕から2連敗を喫していただけに重圧は大きかった。ホームのインテルは前半の大半で主導権を握ったものの、組織的に守るウクライナのチームを相手に、ボール保持を決定機につなげられなかった。
試合の流れが大きく変わったのは68分。バストーニが立て続けに2枚のイエローカードを受け、退場となった。シャフタールは当初、空いたスペースを突こうとしたが、インテルは組織を崩さずに耐えた。決定的な場面は77分、意外な選手から生まれる。ヘンリク・ムヒタリアンが起点となった攻守の切り替えから、カルロス・アウグストが前線へ駆け上がって決めた。終盤にはジョゼップ・マルティネスが立て続けにセーブを見せ、勝ち点3をミラノにとどめた。この勝利でインテルはリーグフェーズの順位争いに再び加わった。
Getty ImagesGK・DF
ジョゼップ・マルティネス:8点
終盤のインテルで最も重要な選手だったと言っていい。87分にはネウェルトンのシュートを見事な反射神経で防ぎ、終盤のCKでは的確な飛び出しでマトヴィエンコの得点を阻んだ。4セーブを記録して無失点に抑え、退場者が出た後もゴールを守り抜いた。
マヌエル・アカンジ:7点
いつも通りの冷静で効率的なプレーを見せ、正確なパス57本はチーム最多。守備でも11回の対応を記録し、展開を読んで危険が大きくなる前に摘み取る力を示した。インテルが10人になった後は、最終ラインを立て直す上でポジショニングが重要だった。
アレッサンドロ・バストーニ:4点
イタリア代表DFにとって悔しい夜となった。ビルドアップに貢献し、56分には思い切ったシュートでGKを試したものの、68分の退場でチームを窮地に追い込みかけた。短時間で2枚のイエローカードを受けた判断の甘さが、チームメイトに大きな負担を強いた。
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カルロス・アウグスト:9点
決勝点の立役者。3バックの一角として先発しながら、77分には攻撃に加わる驚異的なスタミナを見せた。絶妙なタイミングで走り込み、ムヒタリアンのパスに合わせてリズニクの脇を抜いた。得点以外でもフィジカルの強さを発揮し、手ごわいシャフタールのウイングとの重要な競り合いを何度も制した。
Getty ImagesMF
ハカン・チャルハノール:6点
中盤でリズムを刻みながら、何度か遠目からシュートを放ってシャフタールの守備を崩そうとした。特に5分にはGKにセーブを強いた。しかし、低い位置に構える相手に対して持ち味の鋭いパスを通せず、キヴ監督がチームにさらなる活力を求めた59分に交代となった。
ニコロ・バレッラ:7点
チームの原動力としてピッチを広く駆け回り、退場者が出た後は特に運動量を発揮した。アディショナルタイムにはセンターサークルからのループシュートで、スーパーゴールを決めかけた。戦術面での柔軟性により、数的不利の中でもインテルは中盤で存在感を保てた。
フェデリコ・ディマルコ:6点
左MFとして起用され、サイドを変えるパスの受け手となり続けた。22分にはシュート機会を得たが、枠を捉えられなかった。サイドからのボールの精度にはばらつきがあり、戦術変更の一環として60分を迎える直前にビセックと交代した。
ジェド・スペンス:5点
ウイングバックとしては比較的静かな試合だった。1対1で相手を抜くのに苦しみ、シャフタールの守備を広げるための幅も十分には作れなかった。攻撃に必要な推進力を欠き、59分に交代となった。
ペタル・スチッチ:5点
前半はハーフスペースで良い位置を取ったものの、最後のパスでは大きな影響を与えられなかった。ボール扱いは堅実だったが、粘り強い相手を崩す創造性を欠き、73分に交代した。
Getty ImagesFW
マルクス・テュラム:6点
動き出しは素晴らしく、相手DFを本来の位置から引き出したが、フィニッシュの精度を欠いた。3分にはまずまずの好機を迎え、66分には強烈なシュートをブロックされた。バストーニの退場後は、前線でボールを収めるプレーが欠かせなかった。
アンジュ=ヨアン・ボニー:6点
出場した75分間を通じて積極的にプレーし、シュート3本はインテル最多だった。19分にはリズニクに好セーブを強いたが、決め切ることはできなかった。守備でも懸命に働いた後、ムヒタリアンと交代した。
Getty Images途中出場・監督
ヤン・ビセック:7点
59分に出場し、チームに必要だったフィジカルの強さをもたらした。退場者が出た後は、人数の減った守備陣を支える存在としてさらに重要になった。
アンディ・ディウフ:6点
59分にスペンスに代わって出場。インテルが苦しい時間帯を耐える中、サイドで守備の厚みと運動量をもたらした。
ルイス・エンリケ:5点
攻撃面で試合に大きな影響を与えるだけの時間はなかったが、守備では必要な仕事をこなした。
ピオトル・ジエリンスキ:6点
59分にチャルハノールと交代。ボールを丁寧に扱い、プレッシャーを受ける中でも保持に貢献したが、大きなチャンスは作れなかった。
ヘンリク・ムヒタリアン:8点
試合を変えた交代出場。75分にピッチに入ると、わずか2分以内にカルロス・アウグストの決勝点をアシストした。終盤には速攻からシュートを放ち、GKにセーブを強いた。
クリスティアン・キヴ:7点
積極的な交代策が最終的に勝敗を分けた。試合の流れを失いかけたところでムヒタリアンを投入した采配は見事だった。10人になった後もチームの守備組織を維持した点は評価に値する。





