アーセナルはアリアンツ・アレーナでバイエルン・ミュンヘンと激闘の末に2-2で引き分け、チャンピオンズリーグのリーグフェーズ開幕からの無敗を維持した。前半は高い戦術的規律を見せ、相手の圧力に耐えたアーセナル。負傷したブカヨ・サカに代わって早い時間帯に投入されたエベレチ・エゼが、マルティン・ウーデゴールの見事なパスを受け、25分に先制点を挙げた。しかし、バイエルンの縦への攻撃がやがて実を結び、ハリー・ケインの視野の広さが光るスルーパスからアルフォンソ・デイヴィスが前半のうちに同点とした。
後半は個々のミスを挟みながら、緊迫した戦術的な駆け引きが続いた。エズリ・コンサとユリエン・ティンバーは必死の対応を迫られ、ティンバーは最終的にハンドを取られた。これで得たPKをケインが61分に決め、ホームのバイエルンが逆転した。それでもアーセナルは崩れず、82分にデクラン・ライスの落ち着いたフィニッシュで追いついた。xG(期待得点)ではバイエルンが2.51対1.40で上回ったものの、欧州サッカーでも屈指の難しいアウェー戦を乗り切ったミケル・アルテタ監督の方が、この結果に満足しているだろう。
Getty ImagesGK&DF
ダビド・ラヤ:7点
バイエルンの攻勢が最も強まった時間帯にアーセナルが均衡を保つうえで、ラヤの働きは欠かせなかった。後半早々のダヨ・ウパメカノのヘディングを止める重要なセーブを含め、計3本のシュートを防いだ。ケインの正確なPKとデイヴィスの至近距離からのフィニッシュには対処しようがなかったが、ラヤの配球はアーセナルがバイエルンの最初のプレスをかわす助けとなった。
エズリ・コンサ:6点
守備陣の右サイドに入り、アルフォンソ・デイヴィスのオーバーラップに厳しい対応を迫られた。ポジショニングはおおむね堅実だったものの、デイヴィスに抜け出されて同点弾を許した際には、守備陣全体の対応の甘さに加わってしまった。バイエルンが深い位置からクロスを狙った場面では、空中戦で優位を保った。
ガブリエウ・マガリャンイス:8点
チーム守備の中心だった。守備での対応は11回を記録し、アーセナルの最終ラインで最多。ハリー・ケインがハーフスペースへ動くのを予測する力は重要で、終盤にバイエルンが猛攻を仕掛けた際もペナルティーエリアを効果的に統率した。
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ユリエン・ティンバー:6点
素晴らしい場面がある一方、大きな失点要因もあった。攻守の切り替えでは優れたプレーを見せ、終盤には決勝点になりかけたシュートを放ったが、ノイアーにバーの上へはじき出された。しかし、ケインのシュートをブロックした際にハンドを取られ、試合の転機となるPKを与えてしまった。
リッカルド・カラフィオーリ:7点
左サイドバックから絶えず脅威となり、アーセナル最多の計4本のシュートを放って0.36xGを記録した。内側へ入る動きでバイエルンの守備構造に大きな問題を生じさせた一方、カウンターではセルジュ・ニャブリのスピードに時折対応しきれなかった。
Getty ImagesMF
マルティン・ウーデゴール:7点
主将はバイエルン守備陣の背後へ絶妙な加減のロングボールを送り、エゼの得点をアシスト。試合最初の際立ったプレーを見せた。時にはパブロヴィッチに囲まれて自由を奪われたが、メリーノと交代するまでの85分間、創造性を発揮し続けた。
ブルーノ・ギマランイス:6点
バイエルンのダブルボランチを相手に、持ち味であるリズムのコントロールを発揮できなかった。48分にはノイアーにセーブを強いる危険なヘディングを放ったものの、主に守備のカバーに追われ、69分にルイス=スケリーとの交代で退いた。
デクラン・ライス:9点
現代のMFとして見事なプレーを披露した。統計面でも際立ち、77本のパスのうち69本を成功させ、決定機を1度創出。82分には目覚ましい冷静さを見せ、強烈なシュートを決めてアーセナルにミュンヘンでの勝ち点1をもたらした。
Getty ImagesFW
ブカヨ・サカ:採点なし
序盤に不運な負傷に見舞われ、10分に交代。サカの離脱によって、チームは戦術の大幅な組み替えを余儀なくされた。
カイ・ハヴァーツ:6点
攻撃の中心として献身的にプレーし、頻繁に低い位置まで下がってバイエルンのセンターバックを持ち場から引き出した。67分にはセットプレーから訪れた好機で、至近距離からのシュートを枠に飛ばせず、その後交代した。
ノニ・マドゥエケ:7点
マドゥエケの縦への積極性は、アーセナルにとって重要な攻撃の出口となった。同点弾に至る組み立てでも重要な役割を果たし、強さと周囲を見る力を発揮してギェケレシュ、ライスと連係。守備に戻る際の運動量も同様に印象的だった。
Getty Images交代選手&監督
エベレチ・エゼ:8点
わずか10分でサカに代わって出場し、途中投入で最高の結果を残した。25分には冷静かつ正確にノイアーの脇を抜くシュートを決め、アーセナルに先制点をもたらした。狭いスペースでボールを保持する力も、相手の圧力を和らげるうえで不可欠だった。
ヴィクトル・ギェケレシュ:7点
68分にハヴァーツに代わって投入されたFWは、バイエルンが対応に苦しむフィジカルの強さを示した。ライスの得点に至る一連のプレーへの関与は、起用に応えるものだった。
マイルズ・ルイス=スケリー:6点
69分に緊迫した試合へ送り込まれた若手は、冷静さを保った。最後の20分間はライスとともに中盤を安定させる助けとなった。
ミケル・メリーノ:6点
終盤にウーデゴールに代わって出場。アディショナルタイムにはCKからのヘディングで決勝点を奪いかけたが、バイエルンの守備陣にブロックされた。
ミケル・アルテタ:8点
試合運びは見事だった。序盤のサカ離脱でプランが崩れてもおかしくなかったが、エゼの起用が的中。最後の15分間に守備ブロックをより粘り強い形へ変えた戦術的な修正により、勝ち点1を確保した。





