30日のラ・リーガ第3節、バレンシアは敵地リアソールでのデポルティボ戦を1-3で落とした。日本人MF佐藤龍之介は3試合連続となるスタメン出場を果たし、60分までプレーしている。
開幕からの2試合を1分け1敗で終え、勝利がほしいバレンシア。コルベラン監督は昇格組デポルティボのホームに乗り込んだこの一戦で、再び佐藤を先発で起用。5-4-1の右サイドハーフを務めさせ、加えて1トップにはサディクを配している。
前半の序盤はデポルティボがペースを握り、バレンシアのミスに乗じてゴールを重ねていった。まず13分、CKからタレガのオウンゴールを誘発して先制すると、17分にはオーバメヤンが3試合連続ゴールを記録! 37歳となったワールドクラスのFWは、カウンターから鋭いドリブルでボールを持ち込み、ペナルティーエリア内に入るや否やGKを嘲笑うチップチックでネットを揺らした。ラ・リーガにおいて新加入選手が開幕から3試合連続でゴールを奪ったのは、1992-93シーズンのベベト氏以来となった。
2点ビハインドを負ったバレンシアは反撃を試みるも、チームとしてのパフォーマンスは低調だった。その中で佐藤は前2試合と同じく積極的なプレーを披露。後方に下がってパスを引き出し、ボールを受けたらすぐにそれを捌き、すぐさまスペースへと走り抜けていく……チームの攻撃に流動性を与えていたのは、間違いなく彼だった。
バレンシアは26分、今度は自分たちがデポルティボのミスに乗じてゴールを決めた。佐藤がGKレオ・ロマンに向かって走り込む形でハイプレスをスタートさせると、レオ・ロマンから横パスを受けたブライト・エデのサイドチェンジの精度が狂った。ペナルティーエリア内でこのボールを受けたサディクが、右足のシュートを決め切った。
前半は1-1で終了。SNS上のバレンシアサポーターは自チームのプレーに不満が溜まっているようで、「コルベランは本当にひどい」「サトウとその他10人だった」「サトウとサディクだけが救いだった」などの意見が散見された。
迎えた後半、59分にデポルティボが3点目を決める。ンソンゴ・ビルがグランダーのクロスを送ると、オーバメヤンのものとに届かせまいと足を伸ばした、ディアカビのオウンゴールを誘発している。
コルベラン監督はその直後に3枚の交代カードを切り、ハビ・ゲラ、リオハのほか消耗も考慮してか佐藤もピッチから下げて、代わりにダンジュマ、ウーゴ・ドゥロ、オトルビを投入する。終盤に向かうに連れて攻勢を強めていったバレンシアだが、デポルティボの守備を破ることをできず(スペイン『DAZN』の解説は佐藤がいなくなったことで攻撃のダイナミズムが失われたと指摘していた)、結局2点ビハインドのまま終了のホイッスルを迎えている。デポルはこれが今季初勝利(1勝2分け)で、バレンシアは3試合未勝利となった。
なおアウェースタンドのバレンシアファンは拍手を送る人々、チームに怒りをぶつけてコルベラン監督解任を求たる人々に分かれた。近年は残留争いに巻き込まれるなど、低迷する名門クラブは混迷を深めている。





