14日のチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節、レアル・マドリーは敵地オリンピコでのローマ戦を4-3で制した。
安定しないパフォーマンスと、ラ・リーガの審判への不満が燻る中で今季序盤を戦っているレアル・マドリー(この試合の直前にはビジャレアルDFサリバの髪を引っ張ったヴィニシウスが4試合の出場停止になることが決定)。第1節インテル戦(○2-1)に続いて、イタリアの古巣と対戦するモウリーニョ監督はGKクルトワ、DFダンフリース、コナテ、リュディガー、ククレジャ、MF後列バルベルデ、チュアメニ、前列ディオマンデ、ベリンガム、ヴィニシウス、FWエンバペをスタメンで起用している。
前半、試合の主導権を握ったのはホームのローマ。マドリーを自陣に押し込み攻勢を仕掛けると、スーレ、ディバラ、マリオ・エルモーソが立て続けに決定機を迎えた。とりわけM・エルモーソのシュートは、クルトワの時が止まったような横っ飛びセーブがなければ、間違いなくゴールになっていただろう。
防戦を強いられるマドリー。もしカウンター狙いだとしても、守備ブロックが極めて低く、ボールを奪っても相手ゴールまでたどり着けない。また遅攻をしようとしても、やはりバルベルデ&チュアメニの2ボランチにゲームメイクの能力はなく、ギュレルとベルナルド・シウバはベンチに座っている。流れを変える要素はどこにもなかった。
そして19分、ローマが決めて然るべき先制点を記録した。ディバラがチュアメニからボールを奪ってカウンターを発動。右サイドのマレンがペナルティーエリア手前にボールを送り、デ・ローンが右足のシュートでGKクルトワを破っている。
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苦しい試合を強いられるマドリーだったが、25分にエンバペがワンチャンスを物にした。この試合がCL100戦目の出場となったフランス人FWは、M・エルモーソが処理し切れなかったボールを拾ってペナルティーエリア手前まで突き進み、右足のミドルシュートでネットを揺らしている。エンバペはこれがCL72得点目(歴代5位)。
スコアをタイに戻したマドリーは少しだけ勢いを手に。クルトワのフィードからククレジャ、ヴィニシウスの折り返しからベリンガムが追加点をうかがったが、決め切れず1-1で試合を折り返している。
迎えた後半、マドリーは再びパフォーマンスの不安定さを露呈して、50分に失点。自陣でクルトワの縦パスを受けようとしたヴィニシウスが、何を血迷ったかダイレクトヒールでボールを後方に送ろうとして、案の定奪われてしまう。速攻のチャンスを得たローマは、ロドリゴ・モラのスルーパスからマレンがシュートを決め切っている。
勝ち越したローマは、57分に3点目も記録。速攻からマレンがクルトワと1対1になり、再びシュートを枠内に収めている。最初はオフサイドの判定となったもののVAR介入後にオンサイドと認められ、対してマドリーはベリンガムが相手ペナルティーエリア内でファウルを受けたと主張したが聞き入れられなかった。
2点のビハインドを負ったモウリーニョ監督はすぐさま選手交代に動き、ヴィニシウス、ダンフリースを下げてギュレル、エンドリッキを投入。ビジャレアル戦同様にバルベルデをボランチから右サイドバックに移した。これで展開力を増したマドリーは68分、DFラインを突破したエンバペがシュートを決めたが、これはオフサイドの判定となる。
モウリーニョ監督はさらに70分にチュアメニとの交代でベルナルド・シウバを入れ、ギュレルと2ボランチを組ませる。また78分にはククレジャ、ディオマンデをカレーラス、エスピに代えて交代カードを使い切った。
マドリーはそこから、ギュレルとB・シウバの展開力、バルベルデのスペースを突く動き、エンドリッキの馬力あるドリブルを中心とした猛攻を披露。そして83分に1点差に詰め寄る。ギュレルの左CKにエンドリッキが頭で合わせて、こぼれたボールをエスピが右足で押し込んでいる(エスピのオフサイドの判定はVARで覆る)。
マドリーの勢いは止まらず、その後もギュレルの左CKから得点を重ねた。85分にはニアサイドのエンドリッキが身長の低さをものともしない打点の高いヘディングシュートで同点弾を記録。そして90分には、今度はヘディングマイスター・リュディガーがネットを揺らして、ついにスコアをひっくり返している。
マドリーは83〜90分の8分間に3得点を決めて、彼ららしい劇的逆転勝利を完遂。CL2連勝を果たした。





