レアル・マドリーがスペインプロリーグ機構ラ・リーガを訴えたことが明らかとなった。スペイン『マルカ』と『アス』が報じている。
ラ・リーガは3月26日、差別・暴力・ハラスメント対策プロトコルの施行を発表。同プロトコルはスペインのフェルナンド・グランデ=マルラスカ内務大臣やスペイン国家警察総局の後押しも受けており、ラ・リーガのハビエル・テバス会長が「私たちの大会の健全さと安全性」を約束するものであると強調した。
このプロトコルがあることで、差別・暴力・ハラスメントを行なった者の特定と排除のスピードアップ、ラ・リーガ側の直接的な制裁権の強化( 差別があった区画の即時閉鎖、クラブへの高額な罰金など)、クラブ側の「管理責任」の厳格化が見込まれている。このプロトコルの施行はアトレティコ・マドリーの本拠地メトロポリターノで発表され、同クラブのエンリケ・セレソ会長も「フットボールにハラスメントや暴力の居場所はない」と、同プロトコルがしっかりと機能を果たすことを願った。
だがフロレンティーノ・ペレス会長率いるレアル・マドリーが、この流れに真っ向から逆らっている。ラ・リーガの執行委員会が2026年2月にこの新規定を承認した際、孤立して反対の意思を示していた同クラブは、プロトコルの無効化を求めて裁判所に訴訟を起こしている。裁判所はレアル・マドリーが求めていた「プロトコルの即時停止」という暫定措置は却下。だが、今後本格的な審理が行われる見通しだ。
レアル・マドリーは反対しているのは、差別・暴力・ハラスメント対策そのものではなく、プロトコルの運用の強制性だ。自クラブですでに高度な差別対策プロトコルを運用しているため、リーグ側から強制的に新たなプロトコルを押し付けられる必要はないと主張している。その一方でラ・リーガに所属するその他のクラブは、レアル・マドリーの動きが「理解できない」模様。マドリーが再び、自分たちの名声を傷つけるような行為をしていると捉えているようだ。
なおラ・リーガのテバス会長とレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、テレビ放映権収入の管理方法やスーパーリーグ構想など多くのことで対立しており、まさに犬猿の仲となっている。何十件もの訴訟沙汰で、法廷闘争を繰り返している。



