ドイツのレヴァークーゼンではアメリカ代表のマリク・ティルマンとアルジェリア代表の20歳MFイブラヒム・マザが見どころだ。ティルマンはラウンド32のボスニア・へルツェゴビナ戦の衝撃的なゴールでMOMに輝いたように、得点力と推進力を兼ね備えた攻撃的MFとして開催国を支えた。マザは狭い局面でも違いを生み出せるテクニックと創造性でアルジェリア攻撃陣の中心を担った。ともにビッグクラブ行きを狙えるポテンシャルを秘めた存在と言える。
マルセイユではアルゼンチン代表のDFファクンド・メディナがスカローニ監督の起用法に幅広く応えた。強さだけでなく配球能力にも優れ、現代型センターバックとして評価を高めた一人だ。カナダ代表のデレク・コーネリアスも対人守備と空中戦で安定感を示し、大会を通して株を上げたDFの一人。彼が出場しなかったモロッコ戦で敗退したのはもったいなかったが、ELの舞台で活躍するポテンシャルは十分に見せた。
オランダのAZではメキシコ代表のマテオ・チャベスが攻守にアグレッシブな左サイドバックとして、チェコ戦で鮮やかなドリブルから貴重な先制ゴールを決めるなど、見事な活躍でMOMに輝いた。しかし、ラウンド32とラウンド16は起用されないまま開催国は敗退に。その運動量と攻撃力をぜひともELの舞台で大いに発揮してもらいたい。
そして最後に名前をあげたいのが、日本代表MF鎌田大地の同僚でもあるクリスタル・パレスのスペイン代表FWジェレミー・ピノだ。今回のW杯ではグループステージのサウジアラビア戦とウルグアイ戦しか出番がなかったが、どちらの試合でもリードした状況で、攻めながら守るスペインのスタイルを見事に体現する働きだった。まだ23歳だけに、今シーズンのELから評価を高めて行けば、スペインが開催国の一つとなる2030年W杯の中心的な存在になっていくポテンシャルは感じさせる。
欧州クラブの最高峰はCLだが、W杯で目に付いたタレントを幅広くチェックするという視点で、より面白いのはELだろう。皆さんも、それぞれ気になった選手のクラブでのプレーに注目し、4年後へ続く、ここからの代表戦線への期待をつなげてもらいたい。
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