スペイン代表からは3人の名前を挙げたい。アレックス・バエナ(アトレティコ・マドリード)は左ウイングからハーフスペースを有効活用し、ラストパスとハードワークを高い次元で両立した。ポゼッションだけでなく守備でも献身性を示し、優勝チームを支えた影の立役者だった。最優秀若手賞を獲得したパウ・クバルシ(バルセロナ)は、右のセンターバックとしてハイラインの背後を管理しながらビルドアップでは鋭い縦パスを供給。世界屈指のアタッカーを相手に堂々と渡り合い、若手センターバックの中でも一歩抜けた完成度を示した。
そして大会前にプレミアリーグのチェルシーから、CL優勝最多数を誇るレアル・マドリーへの移籍が決まったマルク・ククレジャは、左サイドバックでありながら中盤へ絞る可変システムの要として機能した。攻守両面で絶え間なく動き続ける運動量と戦術理解度の高さは、ジョゼ・モウリーニョ監督が復任したRマドリーでも重要なピースとなりそうだ。優勝したスペイン代表に一人も招集されなかったRマドリーだが、ククレジャの加入は少なからず刺激になるのではないか。
フランス代表ではマイケル・オリーセ(バイエルン・ミュンヘン)が評価をさらに高めた。もちろん昨シーズンのブンデスリーガの活躍から、すでに知っているファンも多いと思うが、さらに注目度が高まったことは間違いない。右サイドからのドリブルだけでなく、中へ入ってゲームメイクにも関わり、攻撃にリズムを与え続けた。個で局面を変えられるだけでなく、周囲を生かす判断にも優れ、CLでもバイエルン攻撃陣の中心を担う存在になりそうだ。
ノルウェーのベスト4進出を支えたアントニオ・ヌサ(RBライプツィヒ)も見逃せない。エースのアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)や司令塔のマルティン・ウーデゴール(アーセナル)が注目を集める中、ヌサは左サイドからの鋭いドリブルとカウンターでの推進力で何度も試合の流れを変えた。ライプツィヒでも縦に速いスタイルとの相性は良く、26-27シーズンのCLでさらにブレイクする期待は高い。
同じライプツィヒではコートジボワール代表のヤン・ディオマンデも楽しみな存在だ。ライプツィヒのダイナミックなスタイルにマッチしたタレントだが、ヌサとともに大会前のステップアップ移籍があってもおかしくない。
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