Getty/GOALクラブワールドカップの喧騒が終わり、プレミアリーグがついに開幕間近だ。開幕戦は金曜日にチャンピオンのリヴァプールがボーンマスをホームに迎える一戦となる。各チームは移籍市場での最終調整や戦術の微調整を進めているが、2025-26シーズンのトップリーグ開幕に向けた準備はほぼ整っている。
つまり、予想の季節が到来した。GOALも例外ではない。今後1週間、当サイトのライターたちが、生存争いを繰り広げるチームからトップ4やタイトル争いに挑むチームまで、あらゆる主要なテーマについて独自の分析と予想を行っていく。まず、ゴールデンブーツ賞の争いを分析し、私たちが予想するリーグの得点王について意見を述べた。
Getty Images Sportマーク・ドイル：モハメド・サラーはリヴァプールのタリスマンであり、記録的な5度目のゴールデンブーツ獲得の現実的な可能性を秘めているが、今シーズンはアンフィールドでの得点がより均等に分散されるだろうという予想は拭えない。一方、アレクサンデル・イサクは、リヴァプールに移籍するかどうかに関わらず、得点王になる可能性もある。しかし、アーリング・ハーランドが健康を保てば、3度目の受賞となるだろう。シティのディフェンスには当然の懸念があるが、ノルウェー出身の9番は、リーグ最強の攻撃陣の中心人物であり、多くのライバルたちとは異なり、自分の得意分野であるゴールを決めることに専念することができるだろう。
Getty Images Sportアミー・ルシュカイ：私はリヴァプールが今シーズンもリーグ優勝を果たすと信じている。その優勝は、エジプトの王、モハメド・サラーのまたしても魔法のようなシーズンと同時期に訪れるだろう。昨年ケガに悩まされたアーリング・ハーランドの存在を考慮すると、サラーが栄冠を争うライバルが増えるかもしれない。しかし、他の候補者と比べた場合、サラーが大きな数字を残すことに賭けるのは、依然として最も安全な選択で、彼は本当に信頼できる特別な選手だ。
Getty Images Sportリチャード・マーティン：アーリング・ ハーランドは、自身が「大惨事」と表現した昨シーズンを経て、さらに力をつけて戻ってくると予想する。彼には、新たなサポートメンバーに加え、再び集中力を高めたフィル・フォーデンも加わり、最初の2シーズンの高みに戻れるだろう。また、モハメド・サラー、ブカヨ・サカ、コール・パーマーといった得点王争いのライバルたちに対して、彼は大きなアドバンテージを持っている。チェルシー、リヴァプール、アーセナルでは得点源が分散しているのに対し、彼はシティの得点源として圧倒的な存在となるだろう。
Getty Images Sportスティーブン・ダーウィン： 今シーズン、モハメド・サラーには2つの選択肢がある 。昨シーズン、リヴァプールにタイトルをもたらした驚異的な活躍の後、急激かつ顕著な衰えを見せるか、あるいは再びリーグを支配し、他の選手たちを凌駕する得点を記録するか、そのどちらかだ。30代半ばに差し掛かるエジプト人選手が、自分自身をケアするために多大な努力を惜しまないことを考えると、そして、何としても勝ちたいという彼の意欲と欲望を考えると、ゴールデンブーツはサラーの手に渡る可能性が高い。
Getty Imagesトム・マストン：リヴァプールは 、モハメド・サラーがゴールデンブーツを獲得した昨シーズンよりも、今シーズンは得点の分散が進むだろう。そのため、プレミアリーグの得点王争いは、ヴィクトル・ギェケレシュとアーリング・ハーランドの2人に絞られるはずだ。2人とも、それぞれアーセナルとマンチェスター・シティで多くの得点を挙げるだろう。しかし、私は、ギェケレシュはアーセナルのPKの順位でブカヨ・サカの後ろになる可能性が高いのに対し、ハーランドはPKを蹴るため、ハーランドに軍配を上げたい。
Getty Imagesショーン・ウォルシュ：マンチェスター・ シティはそれほど良い守備はできないかもしれませんが、アーリング・ハーランドは体調さえ良ければ、たくさんのゴールを決めるだろう。モハメド・サラーは、今シーズンはリヴァプールでより多くを分け合う必要があり、そのことで、この異常なノルウェー人選手にチャンスが生まれるかもしれない。
Getty Images Sportジェームズ・ウェストウッド：アーセナルはヴィクトル・ギェケレシュの加入により、今回はチャンピオンズリーグ優勝チームに迫る戦いを繰り広げるだろう。スウェーデン代表のギェケレシュは、スピードと背後への鋭い走り込みを武器に、アーセナルのカウンター攻撃を格段に効果的なものにする決定力のあるストライカーだ。ギェケレシュは欧州の主要リーグでの初挑戦となるが、昨シーズンのチャンピオンズリーグでその実力を証明した元スポルティングCPのスターは、2021年から2023年にかけてコベントリー・シティで過ごした期間に示した得点力から、イングランドのフィジカルな要求にも十分対応できることは疑いようがない。
Getty Imagesクリスチャン・デイヴィス： 2024-25シーズンも、ゴールデンブーツはモハメド・サラーとアーリング・ハーランドが争うことになるだろう 。ハーランドは王座奪還を目指すが、まだ機能不全に陥っているマンチェスター・シティは、チームワークの確立に時間がかかり、その犠牲になるかもしれない。一方、サラーは、フロリアン・ヴィルツの加入により、世界でも最もエキサイティングなMFの1人がチャンスを演出してくれるほか、アルネ・スロットのよく機能するチームも後押ししてくれる。現段階では、エジプトの王を無視することは難しい。
Getty Images Sportジョー・ストレンジ：アレクサンダデル・イサクがリヴァプールに移籍すれば、フロリアン・ヴィルツ、モハメド・サラー、ドミニク・ソボスライを相手とするプレミアリーグのディフェンダーたちは、背筋が凍るような恐怖を感じるだろう。このスウェーデン人選手は昨シーズン、ニューカッスルで23ゴールを記録しており、ケガさえなければ、彼をサポートする才能ある選手たちを考えると、今シーズンは30ゴールを達成してもまったく不思議ではない。しかし、イサクがセント・ジェームズ・パークに残留するか、サウジアラビアに移籍した場合には、マンチェスター・シティが調子を戻し、アーリング・ハーランドがサラーから王座を奪還するかもしれない。