Getty/GOALプレミアリーグの新シーズン開幕へのカウントダウンが続く中、トップリーグの各チームは、今週末に開催される開幕戦に向けて選手陣の最終調整と戦術プランの最終確認を進めている。
つまり、予想の季節が到来した。GOALも例外でない。当社のライターたちが、ゴールデンブーツの有力候補やサプライズ候補、最大の失望、さらに解雇の危機から「勝ち残り」たい監督たちまで、あらゆる主要なテーマについて独自の分析を提供する。
新シーズンに向けて移籍市場は激動した。私たちは今夏の最高の移籍選手候補を分析し、今後9カ月間に最もコスパの良い選手は誰になるかを探ってみた。
Geマーク・ドイル：フロリアン・ヴィルツがここで最も人気のある選択となる可能性が高く、それはまったく当然だ。リヴァプールはこのドイツ代表選手に莫大な金額を支払って獲得したが、この若者には絶対的な才能があり、スター揃いのレッズの攻撃陣の中で暴れ回るだろう。しかし、コスパが最高の移籍について語るなら、ラヤン・シェルキはマンチェスター・シティのお買い得選手になるはずだ。この21歳のフランス代表選手は、ケヴィン・デ・ブライネが去ってペップ・グアルディオラ監督のチームに残った創造性の穴を埋めるのに十分な才能を持った若手である。マンチェスター・Cが彼をわずか3,400万ポンド（約67億円）で獲得したことは、本当に賢明な判断だった。
Getty Imagesトム・マストン：2024年の夏の移籍市場では多くの移籍が失敗に終わったため、プレミアリーグの各クラブは今回は手控えせず、多くのクラブが、これまでになかったほどサッカー界で最もエキサイティングで才能のある選手たちに多額の投資を行なった。ウェストハムの新しい左サイドバック、エル・ハッジ・マリック・ディウフは、大ヒットを飛ばす可能性のある選手として期待できる。また、マルティン・スビメンディとヴィクトル・ギェケレシュは、アーセナルで試合の流れを変える選手になるかもしれない。しかし、リーグに最も影響力のある新加入選手がフロリアン・ヴィルツであることは間違いない。このドイツ代表選手は、世界最高の選手のひとりなのだ。リヴァプールの新しい前線の後方で策謀を練る彼の存在は、昨シーズン以上にリヴァプールを難攻不落のチームにするだろう。
Gettyアミー・ルシュカイ：昨シーズン、ヴィクトル・ギェケレシュがポルトガルの1部リーグで39得点を挙げたからといって、懐疑的な見方があるのは当然だ。特に、同じ移籍ルートをたどった他のストライカーが最近どうなっているかを考えると、その時の成績がプレミアリーグでどれだけ通用するかは疑問である。しかし、彼はイングランドとその国内リーグを詳細に経験したことがあり、コヴェントリー・シティで大いに活躍した。また、チャンピオンズリーグでの得点ぶりを見れば、彼が弱小リーグで活躍するだけの平均的なストライカーではないことがわかる。ギェケレシュは北部ロンドンで輝き、アーセナルのタイトル争いの能力を一段と向上させると思う。
Getty スティーブン・ダーウィン：大きな声では言えないが、マンチェスター・ユナイテッドはついにチームを立て直す兆候を見せ始めているかもしれない。少なくとも移籍市場ではその兆候が表れている。数年間にわたって移籍計画が無残な失敗に終わった後、マテウス・クーニャとブライアン・エンベウモの獲得は、正しい方向への重要な一歩だ。両選手ともプレミアリーグでの実績があるし、カメルーン代表のエンベウモの加入で、ついにマンチェスター・Uはオールド・トラッフォードに長年欠如していたパワーとテクニックを得点に結びつけられる選手を獲得したと言える。
Getty Images Sportショーン・ウォルシュ：まあ、1億1,600万ポンド（約230億円）もかかったんだから、いい選手でないと困る！ とはいえ、プレミアリーグのファンは、フロリアン・ヴィルツがどれほど素晴らしい選手か、きっと驚くことだろう。ケヴィン・デ・ブライネという創造性あふれるスーパースターは去ったが、ヴィルツはまさにその穴を埋めるのに最適な選手である。
Getty Images Sportリチャード・マーティン：マンチェスター・ユナイテッドは、あまりにも長い間ブルーノ・フェルナンデスに依存しすぎていたが、ついに、このキャプテンと同レベルの選手が加入した。マテウス・クーニャはカリスマ的な才能を持った選手で、あらゆる状況で得点を決めることが出来、何もないところから自分自身やチームメイトのためにチャンスを作り出せる。さらに、10年以上もマンチェスター・Uに欠けていた激しい競争心も持ち合わせており、間違いなく赤い悪魔をトップ5入りに導いて、昨シーズンの悲惨な結果を見事に挽回できるようにするだろう。
Getty Imagesジェームズ・ウェストウッド：リヴァプールはフロリアン・ヴィルツの獲得にイングランドの移籍記録を更新する、1億1,600万ポンド（約230億円）もの移籍金を支払った。このドイツ代表の司令塔は、1年目でその全額を取り返すだろう。ヨーロッパには、天才的なサッカーIQと冷酷な一面を持ち、テクニカルな魔法使いであるヴィルツに勝る攻撃的MFはいない。ヴィルツが、同じく新加入のウーゴ・エキティケとモハメド・サラーに巧みなパスを供給すれば、リヴァプールはどれほどの得点を挙げることか。想像するだけで恐ろしい。
Getty Imagesクリスチャン・デイヴィス：リヴァプールがアレクサンデル・イサクとの移籍交渉を成立させるかどうかによって変わるが、成立しなかった場合、もうひとりのスウェーデン代表選手が今夏最高の移籍選手となるだろう。ヴィクトル・ギェケレシュが昨シーズンにポルトガルで達成した39得点を再現することは期待できないが、その半分でもリーグの得点ランキングの上位に入り、2024-25シーズンのアーセナルの選手たちの得点を大きく上回るだろう。彼がすぐに結果を残せれば、6,400万ポンド（約127億円）の移籍金は安かったと評価されるようになる。フロリアン・ヴィルツも印象深い活躍を見せるだろうが、ブンデスリーガからの移籍は決して容易なことではない。
Getty Images Sportジョー・ストレンジ：ボーナスを含めて1億1,600万ポンド（約230億円）という移籍金なら、とんでもない選手を期待するだろう。そしてリヴァプールは、移籍金の記録を木っ端みじんに砕いて、まさにその選手を手に入れたのだ。この才能豊かなドイツ代表は、アルネ・スロット監督の先発イレブンにスムーズにフィットはずである。プレミアリーグのスピードやフィジカルの面も、彼が新チームでタイトル防衛に貢献する上で問題になることはほとんどないだろう。22歳の若きスターは、得点、アシスト、そしてスキーのスラロームのようなドリブルを次々と披露し、その巨額な移籍金をたちまち正当化するに違いない。