日本代表は5日に行われたキリンカップサッカー2026決勝のニュージーランド戦を2-1で勝利し、9・10月シリーズを4連勝で終えた。
■サプライズだった伊東純也の右SB起用
この試合で森保一監督が行ったトライは、従来の3バックから2024年3月以来となる4バックを採用した点だった。
「相手に合わせるのではなくて、自分たちの戦術の幅を増やすということで、選手たちにはチャレンジしてもらいました。もともと私の1期目と2期目の最初で4バックは採用していましたが、ここのところは3バックでやってきていたなかで、ここからシンガポールでのブラジル戦とパラグアイ戦、アジアカップに向けて、試合中の可変だけでなく、システム上でもスタートから相手に対して優位に戦えるように、選手たちにはチャレンジしてもらった」(森保監督)
4バックには左からDF鈴木淳之介、DF伊藤洋輝、DF瀬古歩夢、初招集のDF中野就斗が並んだ。両サイドの選手が積極的に高い位置を取って、厚みのある攻撃を繰り返した。ほぼワンサイドゲームだったなかでカウンターからピンチを招き、32分には失点したが、ほとんどの場面でCBコンビが見事な守備を披露していた。
馴染みのある布陣だったが、原点回帰というよりもブラッシュアップの印象が強い。先発した中野ら新たなメンバーを加えながら、アジア杯制覇に向けて戦い方のバリエーションを増やした。
特にMF伊東純也の右サイドバック起用はサプライズだった。1-1で迎えた64分に投入されたイナズマは「代表で4バックの右はたぶんない」と不慣れなディフェンスラインに入った。本人は「しゃあなしでやった。やりたくはないです(笑)」と苦笑いを見せたが、森保ジャパンは新たな武器を手に入れたように映った。
一方で、伊東の右SBについて問われた指揮官の反応は、やや歯切れの悪いものだった。
右サイドで先発出場していたMF堂安律との連係にも期待していたとしつつ、「4バックでやるとして、いつもあの時間帯に(伊東を右SBで)起用するかというと、うーん…そこは状況によって使うかなというのはある。きょうは割と早い時間で試すことも含めての起用だった」とした。


