「自分も世界に行きたい」
FC東京MF菅原悠太のなかで、夢への想いがますます大きくなった日だった。
「まずはキャンプから、この試合のメンバーに入りたいという気持ちでやってきました。短い時間でしたが、結果として試合に出られたのは、これからのサッカー人生にとって、いいものになったと思います」
18歳の菅原は、FC東京の下部組織出身で、明治安田J1百年構想リーグ第11節のFC町田ゼルビア戦で、プロデビューを果たした。世代別の日本代表にも名を連ね、今年6月にはフランスで開催された『第52回Maurice Revello Tournament』にも参加。順調にプロサッカー選手としてのステップを踏んでいる。
そんな菅原の心を焚きつける存在が、この日、世界的名門ドルトムントのユニフォームを着て、大きな歓声を浴びながら試合に出場した同じ18歳の山本天翔だ。
「インスタグラムのリールとかでも、天翔のプレー集が出てきて…。めちゃくちゃうまいなと思いましたけど、自分も同い年なので負けていられないという気持ちでした」
山本は今夏にガンバ大阪から期限付き移籍でドルトムントに加入。ついこの間まで、U-19のJリーグ選抜でともにプレーしていた戦友の飛躍に、刺激を受けないわけがなかった。
先に出場していた山本が69分にベンチへ下がったなか、菅原は1点ビハインドで迎えた80分から途中出場。左足のキックを武器に、何とかして局面を打開しようと奮闘したが、ドルトムントの壁は高かった。
「アイデアの部分では世界に通用するかなと思いましたが、身体能力のところが世界基準と比べるとまだまだちっぽけ。伸ばしていきたい部分です」
世界との差を痛感させられた10分間だった。ドルトムントとの試合に出場できたことについても「たまたまっす。運が良かっただけ」と、満足はしていない様子だ。




