FIFAワールドカップ2026で導入されたハイドレーションブレイク中のCMが大きな物議を醸している。
ついに開幕を迎えたW杯2026年大会。メキシコシティ・スタジアムで行われたオープニングゲームでは、メキシコ代表と南アフリカ代表が対戦。試合は大歓声を受けるメキシコが2-0で勝利したものの、両チーム合わせて3枚のレッドカードが出されるなど荒れ模様となっていた。
そして今大会では、前後半45分ハーフの中間に3分間のハイドレーションブレイクが導入されており、この開幕戦でも実施されている。FIFAは「選手の健康」への対策と位置づけ、「天候や気温などの条件は考慮されず、全試合で審判が休憩を宣言する」としていたが、このハイドレーションブレイク中に放送局が流すCMが物議を醸している。
『The Athletic』によると、メキシコ対南アフリカ戦では67分にラウール・ヒメネスが追加点を奪った直後に2回目のハイドレーションブレイクが導入され、アメリカ放送局『FOX』は約2分間のCMを流した模様。しかし、そのCMの間に選手たちはピッチに戻っており、69分30秒頃には試合再開の準備が整っていたとのこと。だが、主審はサイドラインにいた人間と連携を取りつつ、キックオフの保留を指示。選手たちは約40秒間もの間、試合の再開を待たされたという。さらに、試合が再開した後も『FOX』はアディダスのCMを流し続けており、再開から数秒後にようやく試合中継に戻っている。
また『The Athletic』は、ハイドレーションブレイク中のCMの制限について報道。全画面広告は許可されるものの、放送局は審判の笛で試合が中断されてから20秒以内に広告を開始してはならず、また試合再開の少なくとも30秒前には試合映像に戻さなければならないとのこと。『FOX』は割り当てられた2分10秒以内である2分間のCMを放映したが、ヒメネスのゴール直後にハイドレーションブレイクが始まったことでCMへの切り替えが遅れ、そのうえで販売済みのCMすべてを流そうとしたことで、今回の問題につながったと予想されている。
今回のCMに関しては大きな物議を醸しており、元女子アメリカ代表で現在『FOX』のアナリスト務めるカーリー・ロイド氏も、自身の『X』で「うんざりで、最悪だ」と投稿していた。
なお、アメリカでスペイン語放送権を持つ『Telemundo』はハイドレーションブレイク中にCMを流さないことを明言しており、代わりに解説者が分析を行いつつ現地映像を流し続けていたようだ。そのうえで、画面の左と下側にL字型のCMが流れていたと伝えられている。




