視覚障がい者のクオリティ・オブ・ライフ向上へ。リオネル・メッシが『オーカムテクノロジーズ』の新アンバサダーに就任

オーカムテクノロジーズは10日、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが新アンバサダーに就任したことと、視覚障がい者のための啓蒙プロジェクト「OrCam Dream Team」の発足を発表した。

イスラエルのエルサレムに本社を置くオーカムテクノロジーズは、目の不自由な方のためのAI搭載型ウェアラブル視覚支援デバイスなどの開発・販売を通じて、視覚障がいに悩む方の自立性やクオリティ・オブ・ライフ向上に取り組んでいる。

そのオーカムテクノロジーズはこの度、目の不自由な方々のための啓蒙プロジェクト「OrCam Dream Team」を発足。ブラインドサッカーの日本代表、加藤健人選手が「OrCam Dream Team」のメンバーとして参画する。

(C)OrCam

そして新アンバサダーには、フットボール界最高の個人賞であるバロンドールを歴代最多6度受賞してきたメッシが就任。アンバサダー就任にあたって公開された動画では、オーカムテクノロジーズの「オーカムマイアイ」というAI視覚支援デバイス（眼鏡に取り付けられる音声デバイス。表面上の文字や顔を認識することでサポート）を使用した視覚障がい者の方がメッシと対面。「リオネル・メッシ」との音声で世界最高峰のフットボーラーが目の前にいることを認識し、感動の対面を果たした様子が公開された。

メッシはアンバサダー就任に際し、「世界中から集まった、視覚障がいを抱えながらも前向きに⾏動する素晴らしい⽅々に会えた時は、それはまさに夢のような感動的な瞬間でした。『OrCam Dream Team』のメンバーの⼀⼈ひとりがオーカムマイアイを装着しているのを⾒たとき、これが間違いなく彼らの⼈⽣を変えるデバイスになると確信しました。オーカムテクノロジーズのアンバサダーとして、⽬の不⾃由な多くの⽅々の⼈⽣に変化をもたらすことができることを誇りに思います」とコメントした。

また、オーカムテクノロジーズは同日、日本でプレスカンファレンスを開催。オーカムテクノロジーズのマーケティングディレクターを務めるジョナサン・ヘプナー氏は、「世界中の視覚障がいを持った人々が日々直面する様々な課題についてメッシ選手の助けのもと、広く知っていただければと思っています」と口にし、メッシのアンバサダー起用とその背景について以下のように続けた。

「メッシ選手といえば、自身の可能性を最大限追求し、これまで幾多の障害を乗り越えてきたことで知られています。彼自身、人生で様々な挑戦や課題に直面してきましたが、周囲の人々のサポートがあったからこそ彼は史上最高のサッカー選手の一人になることができました」

「メッシ選手自身、テクノロジーの力を知る人であり、また夢の実現のためには内面の強さが必要だということを知っています。彼は世界中の視覚障がいを持った人にオーカムマイアイの視覚支援機器のサポートを通じて、彼ら自身も自身の可能性を最大限に引き出すことができるというメッセージを広めていきます」

トークセッションには、日本障がい者サッカー連盟会長を務める元日本代表MF北澤豪氏と日本ブラインドサッカー協会の専務理事兼事務局長の松崎英吾氏、加藤健人選手が参加。北澤氏は、「誰もが知り、たくさんの人に夢を与えてきたメッシとのパートナーシップというのは、世界中への発信力という面で大きい」などと語り、より多くの人に視覚障がい者の現状やその活動をサポートする取り組みが届くことを願っていた。

(C)OrCam

また、加藤選手は自身もスペインに渡って実際にメッシと会った感想として、「（会う前の）不安よりも嬉しさが上回りました。時間は短かったですが、オーラやパワーをもらうことができました。今までブラインドサッカー選手として練習などだけでなく、それ以外にも様々な活動を行ってきた積み重ねがあってメッシ選手に会うことができたと思うので、今までやってきて良かった」と感慨深げに語っていた。

オーカムについて詳しくはコチラ

ラ・リーガ｜最新ニュース、順位表、試合日程

▶ラ・リーガ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

ENJOYED THIS STORY?