日本代表MFが主将を務めるシュトゥットガルトで、DF伊藤洋輝の起用がこの先しばらく続くかもしれない。ドイツ誌『キッカー』が伝えた。
今夏に買い取りオプション付きのレンタルでJ2ジュビロ磐田からシュトゥットガルトに渡った現在22歳の伊藤。左利きの同選手は新天地では当初、同じく左利きのDFマーク=オリヴァー・ケンプフの後釜として4部所属の2軍チームで欧州サッカーに馴染ませる予定だった。
だが、プレシーズンでアピールに成功しペレグリーノ・マタラッツォ監督がトップチームのトレーニングキャンプに帯同すると、DFワルデマー・アントンの出場停止やケンプフ、コンスタティノス・マヴロパノスの負傷離脱も影響したとはいえ、早くも公式戦10試合の出場を記録している。
そして、3バックの中央あるいは左側の位置で現在公式戦6試合連続先発出場中の伊藤だが、26日のマインツとのホームマッチでもスタメンに名を連ねる可能性が高いようだ。『キッカー』によれば、先月から太もものケガで離脱が続くケンプフの復帰が見込まれず、「ブンデスリーガで通用することを証明した」伊藤の起用が濃厚だという。
マタラッツォ監督が残したこれまでの伊藤に対する評価のコメントを紹介する同誌は、シュトゥットガルトは来夏に満了となる契約の延長に応じなかったケンプフの代わりとして伊藤に対する40万ユーロ(約5200万円)とする買い取りオプションを行使し、完全移籍で加えることを既定路線と伝えている。
『キッカー』はまた、シュトゥットガルトがさらなる日本人タレントを獲得する可能性を指摘。9月に2軍の練習に参加したU-22日本代表での出場歴を持つDFチェイス・アンリに「アヤックスなどほかの数クラブと同様、興味を示している」とのこと。「現在プロクラブの環境ではなく福島県の尚志高でプレーする17歳のDF」は練習参加の際、「周囲を納得させた」と好印象を残したと報じた。
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