マインツに所属するMF佐野海舟は、今夏の移籍の可能性が低いかもしれない。クラブのニコ・ブンガートSD（スポーツディレクター）がそう語っている。
現在24歳の佐野は、昨夏マインツに加入するとすぐに絶対的なレギュラーに定着。先シーズンを6位で終えたチームの中盤に欠かせない存在となり、リーグ1位の走行距離や4位のデュエル勝利数などを記録し、ドイツ誌『キッカー』でもそのパフォーマンスが高く評価されている。
ブンガートSDは『キッカー』のインタビューで佐野の去就についてコメント。「例えば佐野は、とても良いパフォーマンスを見せているにもかかわらず、まだあまり注目されていませんね？」と問われると、「とはいえ、『キッカー』のランキング(昨季後半戦の守備的MFランキング)ではしっかり3位に入っているよね（笑）」と返すと、次のように語った。
「（ジャマル）ムシアラや（フロリアン）ヴィルツと対戦したときの彼のプレーは、相手にも相当な印象を残した。それでも、彼に対するオファーや問い合わせは一切届いていない。海舟は非常に落ち着いた選手で、自分がマインツ05でどれほど高く評価されているのかをしっかり理解している」
「我々特有のやり方やクラブの人間的な環境が、彼が新しい文化圏に適応する助けとなったし、彼自身も本当に素晴らしいシーズンを送ることができた。マインツで迎える2年目は、彼にとってきっと非常にポジティブなものになるはずだ。彼自身も、ヨーロッパの舞台（欧州コンペティション）でプレーするのをとても楽しみにしているよ」
今夏、マインツは京都サンガF.C.から買い取りオプション付きのレンタルでMF川﨑颯太を獲得。少なくとも日本人選手2人で新シーズンを戦うことになりそうだ。