バイエルン・ミュンヘンのヴァンサン・コンパニ監督は、伊藤洋輝の復帰を喜んだ。
昨夏にシュトゥットガルトからバイエルンに加入した伊藤。しかし、プレシーズン中に中足骨骨折を負って離脱し、その後も離脱を繰り返して、加入から半年以上が経ったものの、いまだに公式戦のピッチはおろかベンチ入りすらできない状況が続いていた。
それでも、順調な回復を見せる伊藤は先日から全体トレーニングに合流。そして、12日に行われるチャンピオンズリーグ（CL）のノックアウトフェーズプレーオフファーストレグのセルティック戦のメンバーに招集されることが決まった。
試合前日のプレスカンファレンスでコンパニ監督は伊藤について「ヒロキは準備期間の中で我々にとってとても良かった。ヨシプ・スタニシッチ同様に彼が長期にわたって欠場したことは残念だった」と語り、喜びを続けつつ、起用には慎重な姿勢を見せた。
「それに、彼らが今チームに戻り、我々はようやくこのポジションにおいて少しばかりリラックスすることができる。我々には今、経験とクオリティのあるより多くの選手がいる。しかし、彼らのフィットネスを判断することはまだ簡単なことではない。トレーニングでの印象は良かったが、残念ながら彼のために急遽テストマッチを準備することはできない」
また、主将マヌエル・ノイアーも復帰する伊藤について「彼はまだバイエルンで公式戦をプレーしてはいない。でも、他のポジションでもプレーできる左利きのセンターバックがいることを僕たちは喜んでいる。彼の復帰に僕たちみんなが喜んでいるし、彼を歓迎できることは特別なことだ。彼の初出場を楽しみにしている」とコメントした。