クラブ会員の投票によって使用するエンブレムを2016年以前のものに戻すことを決定したアトレティコ・マドリーだが、スペイン紙の編集長がこの決定に疑義を挟み、話題となっている。
アトレティコは以前から求められていた旧エンブレムの復活について、全クラブ会員を対象にして投票を実施。13万8881人の内7万7690人が投票(投票率56%)した結果、6万8894人(投票者の88.61%、全体の49.61%)が旧エンブレムに戻すことを望んだのに対して、現エンブレムの支持者が8796人(投票者の11.32%、全体の6.33%)という結果となり、2024-25シーズンから旧エンブレムを復活させることが決定している。
しかし、スペイン『マルカ』のフアン・イグナシオ・ガジャルド編集長が旧エンブレム復活に対して否定的な見解を述べた。同編集長は自身のコラム内で、アトレティコがよりモダンで、スタイリッシュなデザインだった現エンブレムを撤回し、わざわざ旧エンブレムに戻すことが、クラブにとって損害になるとの考えを記している。
「アトレティコのファンは投票で言葉を発し、赤白のクラブは彼らの歴史において四つ目の、最も長く使用されているエンブレムを取り戻すことになった。圧倒的な数のファンがそのエンブレムとアイデンティティーをともにしている」
「これは感情による退行と考慮することができる。イメージ、デザイン、前衛性が優先されるこの世界で、よりモダンで効果性のあるエンブレムを捨て去ることにしたのだから。問題はそれだけではない。エンブレムがつくものすべてを変更するのは多大な費用がかかる。例えば、一選手の補強にかかるような大金を投じなくてはいけないのだ」
「だがファンは決断を下し、クラブはフットボール界ではあまり見られない民主主義的行動でもって彼らの声を尊重した。クラブの首脳陣のこうした動きは評価されてもいいだろう」
アトレティコ首脳陣がファンの声に耳を傾けたことを称賛する形でまとめられた意見ではあるが、時代に逆行した選択というガジャルド編集長の考えに対して、多くのアトレティコファンが怒りの感情を噴出させている。電子版における当該コラムのコメント欄には、次のような批判的なコメントが記されることになった。
「エンブレムの費用に関する意見が、『マルカ』の低レベルさをはっきり表している。マドリディスモ(レアル・マドリー主義)が感じる失望も明らかになったな。なぜなら、マドリードには一つのチームしか存在しないからだ。(マドリードのシンボルである)熊とヤマモモの木が描かれたエンブレムはたった一つなのさ」
「まず一つ目に、あなたの意見にはリスペクトが存在しない。二つ目に、あなたはアトレティコ・デ・マドリーのファンでもソシオでも年間シート保持者でもない。なぜファンでもないチームに関して、くだらないことを書く時間があるのだろうか」
「マドリディスタ(レアル・マドリーファン)がアトレティのエンブレムや金のことについて書くのはおかしい。まったく重要なことではない。アトレティコサポーターよ、おめでとう」
「ヒル(アトレティコCEO)は何年も前から補強の金がないと言っている。だからエンブレムの金の話は信じないね。うちに補強の金なんて元々ないんだ!」



