現地時間16日、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）のリーグフェーズが開幕し、アーセナルは敵地サン・マメスでアトレティック・クルブと対戦した。
初のCL制覇を目指すアーセナルと、スタメン全員がCL初出場となるアトレティック・クルブ。スペインのクラブに対して相性の良さを見せるアーセナルだが、難攻不落のサン・マメスでのプレーは初めてとなる。
立ち上がりからボールを保持して試合をコントロールしようとするアーセナルに対し、10番のニコ・ウィリアムズを負傷で欠くアトレティックは4-4の非常に組織された守備で攻め入る隙を与えず、奪ってからの素早いカウンターを狙う。
ビルドアップの出口がなくシュートまでの形を作ることができないアーセナルだが、個の力で打開できるのが今のアーセナル。20分、エゼがエリア内右でボールを奪い返し、折り返しをゴール前のエゼが押し込む。しかし、ここは戻ったゴロサベルが先にボールに触り、ファールを受けてピンチをしのいだ。
24分にはメリーノの浮き球パスにギョケレシュが抜け出しエリア内に侵入するも、DFに寄せられてからの左足シュートはGKシモンが正面で抑えた。
立ち上がりほどアーセナルを抑えられなくなってきたアトレティックだが、カウンターの鋭さは健在。43分、左サイドに流れてボールを受けたイニャキ・ウィリアムズがエリア内左にパスを送ると、アンダーラップしたベレンゲルが抜け出し左足でシュート。しかし、やや角度に欠けた位置からのシュートはゴール右へと外れた。
互いに無得点のまま迎えた後半、両チームともに前半よりもややオープンな展開となり、縦に速い攻撃が増えていく。
アーセナルは65分、ギョケレシュに代えてトロサールを投入すると、71分にエゼを下げてマルティネッリを投入。するとその直後、GKシモンからのロングキックを跳ね返し、トロサールがDFラインの裏に出すと、巧みなコントロールで抜け出したマルティネッリがGKシモンとの1対1を制してアーセナルが均衡を破った。
交代出場の2人が絡んで先手を取ることに成功したアーセナルに対し、アトレティックは選手を入れ替えて反撃を試みるものの、主将のイニャキが抑えられ、シュートまで持ち込めずゴールが遠い展開に。
すると迎えた87分、左サイドで縦に仕掛けたマルティネッリがエリア内の深い位置までえぐり、折り返しを受けたトロサールがDFに囲まれながらも右足を振り抜くと、ディフレクションしたシュートがネットを揺らし、またしても交代出場の2人で追加点を奪った。
こうなると苦しいアトレティック。アディショナルタイムは6分と長めに取られたが、最後までGKラヤの守るゴールを破ることは叶わず。クリーンシートを達成したアーセナルが、難所サン・マメスでのCL初戦を白星で飾った。
■試合結果
アトレティック・クルブ 0-2 アーセナル
■得点者
アーセナル：マルティネッリ（72分）、トロサール（87分）
▶CL・EL2025-26シーズンをWOWOWで独占生中継！お得な期間限定プランは10/31まで！