FIFAワールドカップ2026は11日に準々決勝が行われ、アルゼンチンとスイスが対戦した。
ラウンド16で激闘の末にエジプトを下した王者アルゼンチンと、コロンビアとのPK戦の末に72年ぶりに準々決勝に進んだスイス。両チームがカンザスシティ・スタジアムで激突した。アルゼンチンでは、メッシやフリアン・アルバレスが先発入り。スイスでは、ジャカやエンボロがスタメンに名を連ねた。
試合の立ち上がりスイスが積極的に前に出ると、相手ボックス付近に侵入してチャンスを作っていく。しかし、先制したのはアルゼンチンだった。10分、メッシの精度の高いCKにマクアリスターが頭で合わせてネットを揺らしている。王者が早い時間帯にリードを奪った。
早々に失点を許したスイスだが、立ち上がりの良い流れを切らさずに前に出ていく。34分には、エンボロがDFラインの背後を狙ったが、飛び出したGKエミリアーノ・マルティネスに阻まれる。その後も白熱の攻防が続いたが、前半はアルゼンチンが1点リードで折り返した。
後半立ち上がりも両チームとも積極的な仕掛けを見せると、50分にスイスに決定機。DFラインの背後に飛び出したエンボロがボックス内でラストパスを送り、エンドイェに絶好のチャンスが訪れたが、リサンドロ・マルティネスの見事なタックルに阻まれる。一方のアルゼンチンも、その直後にフリアン・アルバレスが鋭いシュート。ピッチの至る所で激しい接触も相次ぐなど、互いに譲らない攻防が続く。
追いかけるスイスは60分前後から主導権を握ると、65分にエンボロがヘッドを放ったが、ここもGKエミリアーノ・マルティネスに阻まれる。さらに66分、ジャカが強烈なミドルシュートを狙ったが、ここもGKエミリアーノ・マルティネスのファインセーブに防がれた。なかなか守護神の壁を破れなかったスイスだったが、68分についに同点に追いついた。左からワンツーでボックス内に侵入したエンドイェが、股下を通すシュートを流し込んでいる。見事な崩しで試合を振り出しに戻した。
しかし72分、試合を左右する出来事が。エンボロがパレーデスとの接触で倒れ、パレーデスにイエローカードが提示される。しかしVARレビューの結果、エンボロのシミュレーションが認められた。パレーデスのカードが取り消された一方で、エンボロにカードが提示される結果に。スイスFWは2度目の警告で退場処分となり、涙を流しながらピッチを後にした。追いついたばかりのスイスは数的不利に陥る。
苦しんでいた中で数的優位を得たアルゼンチンは、その後主導権を握って猛攻を仕掛けるものの、引いて守るスイス守備陣をこじ開けることはできず。試合は1-1のまま延長戦へ突入する。
延長戦もアルゼンチンが主導権を握って相手陣内で試合を進めると、95分にアルマダの強烈なシュートがサイドネットへ。一方のスイスも、防戦一方ではなくジャカのミドルやセットプレーなどでゴールに迫る場面を作った。
しかし112分、ついにアルゼンチンがゴールをこじ開けた。右で受けたフリアン・アルバレスが、ボックス外から右足を一閃。美しい軌道を描いたシュートがネットに突き刺さった。圧巻のゴラッソで、ついに勝ち越しに成功する。さらに延長後半アディショナルタイム、ラウタロ・マルティネスが試合を決める3点目を奪った。
試合はこのまま終了。アルゼンチンが3-1でスイスとの死闘を制し、2大会連続で準決勝に進出した。決勝進出をかけ、15日にイングランドと激突する。

