重苦しい空気が漂った。
千葉はこれまで一度もフクアリでのリーグ戦で、岡山相手に負けてこなかった。この日は先制点を許すもFW田中和樹の2試合連続弾で1-1にした。しかし試合終了間際に勝ち越されて、悪夢の5連敗となった。
小林慶行監督の率いるジェフの真骨頂だった4-4-2から、この日は開幕戦からの2試合で見せた3-4-2-1でミラーゲームに挑んだ。ある種の“プライド”を捨ててでも、勝ち点をつかみ取ろうとする姿勢こそ見られたが、無情にも一昨年まで同じJ2で戦っていた岡山に地力の差を見せつけられた。新戦力として期待され、この日がホームデビュー戦となったMF喜田陽も負傷して、担架で運ばれるなど、運にも見放された。
MF田口泰士のロングパスに抜け出した田中の一発は見事だったが、それ以外の場面ではこれといった見せ場を作れず。後半はほぼ一方的に攻め込まれ、最後のさいごで力尽きた。
試合終了のホイッスルと同時にピッチへ座り込んだMFマテウス・インディオは「言葉が見つからない」と悔しさをにじませる。これまで声援で後押ししてきたサポーターも、ブーイングを選んだ。
ミックスゾーンの雰囲気も重かった。ある選手は報道陣を避けるようにうつむきながらバスへ乗り込み、またある選手は放心状態といった様子で試合を振り返っていた。「攻め込まれている時間帯で、何かを考える隙もなかった」という本音も、イレブンから漏れた。
まさにどん底。だが、中3日ですぐさま試合はやってくる。否が応でも前を向くしかない。
取材・文=浅野凜太郎





