鹿島はこの試合の勝利で、地域リーグラウンドの首位突破を決めた。ここまで全試合に先発フル出場している日本代表GK早川友基は、自身で定めていた「ハーフシーズンでの10試合クリーンシート」も達成した。今月15日に、今夏に北中米で開催されるFIFAワールドカップの日本代表メンバー入りが発表された守護神は万全の状態だ。
「鹿島を代表してそういう舞台(W杯)に行くということなので、責任を持って戦ってきたいです」
この日は否が応でも注目を浴びる状況だったが、「やるときはそんなことを考えながらやっていない」と、ベストパフォーマンスを出すことだけに集中していた。
鹿島は前半の立ち上がりから主導権を握りながらも、相手のゴールをこじ開けられなかった。7分には、相手MFイサカ・ゼインにボックス内からシュートを打たれるピンチを迎えたが、「ボールは見えていたので、そんな難しいシーンではなかった」と守護神は冷静に対応。シュートを横っ飛びではじいた。
鹿島は43分に相手の隙を突く形で先制点を記録。FW鈴木優磨が敵陣深くで相手選手からボールを奪い、最後は同選手からのパスを受けたMF荒木遼太郎が右足を振り抜いてネットを揺らした。
背番号1は「ちょっと思っている内容ではなかった」と満足していない様子だったが、「まずは勝つことにフォーカスしいてた」と、その後も安定したプレーを披露した。
鹿島は88分に追加点を奪い、そのまま2-0で勝利した。早川はEASTの首位通過を決めたことについて「1位という目標は達成できた」と安堵(あんど)した。
EASTを制覇したが、日本代表に招集されている早川は代表活動のため、西地区1位とのプレーオフラウンドには出場できない。次節のホームで行われるFC東京戦が、背番号1にとってはクラブでの今季ラストゲームとなる可能性が高い。
早川は「持っているパフォーマンスをしっかりと出したい。ホームなので、勝って次につなげるところは意識してやっていきたいです」と次節に向けて意気込んだ。
W杯を控えるなか、まずはプレーオフを戦う仲間たちに最高の形でタスキをつなぐ。
取材・文=浅野凜太郎



