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sudo(C)Getty Images

「これではまったくダメ」横浜FCに求められる忍耐力。3失点敗戦も須藤大輔監督は未来を見据える

穏やかな春日和のなかで行われた神奈川ダービーで、横浜FCは現実と向き合うことになった。

試合後、須藤大輔監督は「百年構想リーグで優勝するとか、26-27シーズンで昇格することを考えると、これではまったくダメなのかなというのがすごく出た」と唇をかんだ。

後方からのビルドアップで前進したいホームチームだったが、湘南の激しいプレッシャーもあってロングボールの回数が増えた。それでもサイドからの突破などでゴール前に迫る場面を作ったが、決定力を欠いた。

すると25分にピッチ中央でパスミスを拾われて、ショートカウンターを受けた。裏に抜け出した湘南の選手によるシュートはGK市川暉記がはじくも、こぼれ球を頭で決められた。

「キワの部分や勝負どころ、一回のピンチを防ぎ切ること。10回中9回クリアしても、1回を逃してやられたら昇格や優勝はできない。そこを突き詰めるには、やっぱりトレーニングから1本のパスやクロス対応、1メートルを寄せるところにこだわるべきだと、きょうの試合が我々に教えてくれた」(須藤監督)

後半になってからは立ち位置など見直して試合に入り、細かいパス回しからゴールに迫ろうとした。しかし65分に右サイドからのクロスボールをヘディングで合わせられて失点。88分には痛恨の3得点目を奪われた。

横浜FCは96分にFWジョアン・パウロがクロスボールを左足ダイレクトで合わせて1得点を返すも、そのまま1-3で敗戦。昨季J1同士による戦いだったが、完成度の違いが結果に如実に表れた。

それでも須藤監督は「失点はある程度許容しないとこのサッカーはできない。もちろんクリーンシートは目指しますが、それよりも相手よりも1点を多く取ること」とチームの目指すスタイルを改めて明示。結果を残す必要性を認めつつも、チャレンジを続けていくと力強く語った。

「内容プラス結果、そして育成とフィロソフィーの構築という4本を早めにつかみ取りたい。我々はその過程にいますし、産みの苦しみじゃないですけど、選手もすごく苦しんでいる。目先の勝利だけにとらわれず、未来をしっかりと見据えます」

否定的な意見も覚悟の上だ。すべてはJ1への道につながっていると信じて戦い続ける。

「J1で定着できるサッカーとは何なのか。守備からカウンター、ロングボールだけだと、質が高いJ1だと厳しい。そうであれば、自分たちでしっかりと道筋を作ってゴールを奪えるチームじゃないとJ1定着はできないと考えています」

横浜FCに忍耐力が求められている。

ここまで8試合を終えて4勝(PK戦の1勝を含む)4敗となっており、次節のブラウブリッツ秋田戦で折り返し地点を迎える。指揮官は「きょうの負けを脳裏に焼き付けて、次節に準備したい」と前を向いた。

取材・文=浅野凜太郎

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