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現在37歳、ベティスの象徴ホアキン「セティエンのポゼッションフットボールで引退が2年延びた」

ベティスMFホアキン・サンチェスは、同チームを率いるキケ・セティエン監督が実践するポゼッションフットボールによって、自身のキャリアが「2年延びた」との見解を述べた。

ベティスの下部組織出身で、2000年から2006年まで同クラブの看板選手としてプレーした後、バレンシア、マラガ、フィオレンティーナを渡り歩き、2015年にベティス復帰を果たしたホアキン。現在37歳ながらキケ・セティエン監督に重用され、ベティスファン、ひいてはスペインの全スタジアムから喝采を浴びるベティスの生ける伝説である。

そんなホアキンは、スペインのフットボールカルチャーマガジン『パネンカ』とのインタビューで、いまだに活躍できている理由をセティエン監督が実践するポゼッションフットボールにあると説く。ボールを持てば、走る回数が減るためである。

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「このプレースタイルのおかげで、僕はキャリアを延ばすことができた。とりあえず2年の間はね。ベティスに戻ったときのようなプレーを続けていれば、もう引退していたはずだ。それは監督にも周囲にも人間にも言ったことだよ。セティエンが持ち込んできた哲学は、自分にとって大きな恩恵だった。ボールに何度も触れるようになり、走る回数はずいぶんと減ったね。実際、このフットボールはボールを扱いすべての選手にとってぴったりとはまる指輪だし、あらゆる意味で自分のキャリアを長引かせるものだ」

かつては快速ドリブラーとして鳴らしたホアキンだが、今現在はピッチ中央でゲームメーカー的な役割を担っている。

「新たな役割への適応について、自分自身で驚くことはなかった。僕のクオリティーは、スピードやドリブル突破を越えたところにあると考えていたからね。新たな役割を快く感じているけど、それは僕だけじゃない。アンドレス(・グアルダード)、セルヒオ(・カナレス)、イヌイ、ブデブスだってそうだ……。僕たちはもっと連係プレーを見せられる。中央でプレーすれば、プレーへの参加回数が増えるし、自分が重要な存在だと感じられるわけだよ。才能ある選手にとって、このプレースタイルは大きな恩恵となるものだ」

「このチームは自信を持っている。僕たちの哲学は、多くの試合をこなすことで完成していくものだ。相手が5バックであったりしたら簡単にはいかないけどね。これだけポゼッション率が高ければ、相手をペナルティーエリア内に押し込むことができるが、エリア内にボールを送るタイミングを早まってはいけない。その落ち着きを持つことは簡単ではないが、でも僕たちはうまくやっているよ。結局のところ、結果は根気よく続けることで出るんだよ」

熱狂的なことで知られるベティコ(ベティスファン)たちが、よりダイレクトにゴールを狙うフットボールが好きなのではないかと問われると、次のように返答している。

「ファンはこのチームのプレーを理解していると思う。実際的に、皆が好んでいるフットボールはもっとダイレクトで、もっと正面からぶつかり合うようなものだろう。しかし僕たちは、過去にそういったプレーを実践して、ずいぶんと苦しむことになった。反対に今のプレースタイルであれば、試合をもっとコントロールすることができる。ボールを持てば守備だって良くなるし、ファンも少しずつこのスタイル信じ始めている。結果だって出ているしね」

「とどのつまり、何よりも重要なのはスタイルではなく、結果が出るということなんだ。そうでなくては、意味なんてほとんどない。ありがたいことに昨季は良いシーズンになったし、今季は監督が言うように、重要なことを成し遂げる道を進んでいる」

ベティスは今季リーガ前半戦のセビージャダービーを、ホアキンの決勝点によって1−0で制した。ベティスの象徴は、あのダービーについてこう振り返った。

「もちろん最高だったさ(笑)。ダービーは本当に刺激的で、不健全な魅力を多分に含んでいる。ここセビージャではダービーは特別なもので、何と言うか、それは説明できないものなんだよ。一人のベティコとして、すべてのベティコに喜びを与えられるなんて、信じられない瞬間だった」

クラブとして堅実に成長を遂げ、浮き沈みが少なくなったベティスだが、同クラブを代表する標語「マンケ・ピエルダ(たとえ負けようとも)」はいつか失われるのだろうか。ホアキンは、その標語を捨てる必要はないと主張する。

「『マンケ・ピエルダ』はベティスの歴史であり、失くす必要なんてどこにもない。それはベティスモ(ベティス主義)の旗艦で、人生をベティスそのものと見立てて日々を生きるファンの情熱を物語っている。その言葉は非順応主義とも共存できるものだ。ベティコたちは野心にあふれた人々で、それは今に限らず、これまでもずっとそうだった。僕たちの後ろには、勝利を、偉業を求める人々が存在している。ベティスは偉大なチームであり、そうした人々の要求こそが、クラブの成長を後押ししていくんだよ」

ホアキンとベティスの契約は2020年まで。契約が終了時には40歳近くになっているホアキンだが、スパイクを脱ぐことになるのだろうか。

「うん、今の自分の状態を考慮すると、分かんないね(笑)。引退するには理想的な年齢だと思うけど。でも僕は今、プレーを本当に楽しむことができているし、とても幸せだと感じている。2020年にスパイクを脱ぐとは言えないかな」

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