2018-11-17-matsumoto-torophy(C)J.LEAGUE

反町監督が語る松本山雅への愛と感謝と様々な想い「一時期退くことも考えた。でも、愛着が…」

松本山雅FCの反町康治監督が、今シーズンの戦い、明治安田生命J2リーグの優勝、そして松本山雅への愛を語った。

松本山雅は、17日のJ2リーグ最終節で、徳島ヴォルティスと対戦。苦しみながらもスコアレスドローで試合を終え、J2初優勝と来季のJ1昇格を決めた。

会見時に拍手で迎えられた反町監督は「長らく会見やってますけども、拍手で迎えられたのは初めてかな」としつつ、「ここにいる皆さんにも感謝をしなければいけませんね」と、最初に報道陣や関係者へ感謝の言葉を述べた。

以下に続く

そして、今季の戦いを以下のように振り返っている。

「優勝争いをした横浜FCさん、町田ゼルビアさん、大分トリニータさん、この3チームにわれわれ今年は1回も勝っておりません。そういう現状を考えれば、まだ大手を振って喜べるとは思っておりません。ただ、言い方を変えれば色々な意味で勝負強さが出た1年だったかなと。苦しいゲームをゼロで抑えて1点取る試合も多かったですし、実際、残り3試合のうち2試合はそれでなんとかかろうじて勝ち点3を取って、というチームですよね。こういう場で、そんなネガティブなことを言ってもしょうがないんですけども、しっかり足元を見てこれからもやっていかなきゃいけない。来シーズンもそれを見据えて、シーズンが早く終わったというのをメリットにやっていかなきゃいけない」

そして、来季のJ1での戦いについて「何回も言いますように、トップリーグはセカンドリーグとは全然違いますので、順風満帆にいくとは思っていません。そうした中で勝ち上がっていかなきゃいけないというのを考えると、それなりの準備をしなきゃいけないかなというふうには考えています」と気を引き締めた。

「何回も言いますように、たくさんのサポーター、ホームタウンの関係者の皆さん、厳しい状況の中お金を我々に投じてくれたスポンサーの皆さん。そして、やっぱり最終的にはラストの最後の笛が鳴るまで出してくれた選手の全員に本当に感謝したいなと思います。それと、大体いつも帰るのが夜の12時を超えてるという過酷な作業がありますけども、それを文句一つも言わず、朝も太陽が出る前ぐらいから来てるスタッフもたくさんいるわけであって。そうしたスタッフにも本当に感謝しております。本当にありがとうございました」

■「一時期退くことも考えた。でも、愛着が……」

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2012年に松本山雅の監督に就任し、7年目を迎えた反町監督。2015年にはJ1での戦いを経験したが、1年でJ2へ降格。苦しい時期を経験しながらも、2018年にはJ2をクラブ史上初めて制し、来季は日本最高峰の舞台で再び戦うことを決めた。

反町監督はJ1からの降格時には一度退任も頭をよぎったとしつつも、愛着のあるクラブで優勝を決められたことを喜んでいる。

「先ほど紆余曲折という言い方になりましたけれども、本来であれば監督が長く続けるのは良くないと思います。J1で16位に終わった時に本来であればそこで退くべきかなと自分でも自問自答しているところが正直ありました」

「ただ、このクラブは僕が来たときには、ここにいる記者も何人か知ってると思いますけども、本当にひどいと言っちゃ失礼ですけれど、もう遅刻はするわ、煙が出てるわ、そういう中からのスタートだったので。ある意味すごく愛着があるというのかな。そういう感じもあるのと、やっぱりここにある熱。サポーターも含めたクラブに対する熱というものを失いたくないなという思いでここまでやってきました。それがこうしてまた成果となって現れたのは本当に嬉しく思います。単純にね」

記者から「この数年間を苦しいと思うか?」と問われると、「どのクラブもみなさん苦しい」とし、自身の哲学を語った。

「今、22チームある中で、本当に今日笑っているのは私ぐらいで、他はみんな苦しいんですよ。それは自分もよくわかっています。J1でもJ2でも、どこでも同じですけれども、ほとんどのチームが、ほとんどの監督さんが、ほとんどの選手がみんな辛い思いをしている。今日はたまたま僕がそうだっただけであって、また来年になったら辛い思いですと言うかもしれません」

「ただ辛い思いがあるからこそ喜びもひとしおだということです。そのために自分もアクセルを踏んで、仕事してこなければいけない。当然皆さん分かっているように試合でずっと連敗が続いたら、仕事したくないという気持ちは当然家を出る時思うわけですよ。でもその悔しさを何とかエネルギーに変えていかなければいけない。人生と同じですよ。だからここで僕はシャーレを上げたくないとか、まあ上げたくないというとすごく失礼ですけれど、どちらかというと、選手をバックアップする人間でいたいというのはそういうことなんですね。自分がそういう人の気持ちもよくわかっている。ちょっと言い方変ですけれども」

「最後の会見で拍手もらったということは嬉しいですけれども、一寸先は闇だということは考えなければいけない。ただ、頑張ることにおいては人一倍頑張る。年も取ってきて、そろそろジャージ脱いだ方がいいんじゃないかという人がいるかもしれませんけれど、頑張れる時には頑張りたいなと思います」

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