前述の通り、2026年のランキングでトップ10入りしたサッカー選手はアーリング・ハーランドだけだ。レアル・マドリーのスター、キリアン・エンバペとヴィニシウス・ジュニオールはそれぞれ19位と20位。バルセロナの逸材ラミン・ヤマルは23位で、偉大なるリオネル・メッシはさらに下の27位となった。女子選手でトップ50に入ったのは、アーセナルのアレッシア・ルッソ(29位)と、3度目のバロンドールを受賞したアレクシア・プテジャス(47位)だけである。
一方で、やはり注目はC・ロナウドだ。2025年の5位から4位に順位を落としている。41歳を迎え、輝かしいキャリアもいよいよ終盤に差しかかり、成長余地の部分で難しくなっているのだ。ロング氏は指摘する。
「サウジアラビアへの移籍を経て、キャリアの晩年に入ったロナウドの市場価値は、低下しつつあると言えるかもしれない。しかし、我々のランキングで順位を落としたのは、必ずしも市場価値の低下が原因ではない。主な理由は、ランキングを決めるために用いた評価モデルが進化したことにある。そのため、前年との単純比較は少し誤解を招く」
「今年のモデルでは、蓄積されたブランド価値よりも、現在の勢いや商業的な成長の見通しを重視している。つまり、すでに地位を確立したスターや、今後の競技人生が比較的短い年長の選手の多くが、ロナウドを含め、2025年より順位を落としているのだ」
この将来的な成長余地を考慮すると、C・ロナウドやメッシ、ネイマール(24位)の順位にも説明がつく。
一方で、26歳のハーランドはまだ選手としての全盛期にさえ達していない。比較的短い期間で自身のYouTubeチャンネルに膨大な数字を生み出したことを考えても、キャリアのあらゆる面で今の勢いを維持できれば、その可能性は計り知れない。ロング氏は語る。
「ハーランドは商業面で大きな勢いを持つ、台頭中のスターだ。一方のロナウドは、確立された価値を持つ世界的なアイコンであり、個人ブランドは高度に商業化され、幅広いパートナーシップを築いている。だからこそ、今後の成長の余地は比較的小さいと言える」
しかし、“CR7”が作り上げた自身のイメージ価値は、今でも世界最高レベルだという。そしてロング氏は、それが「史上最高」だと評価している。
「我々の評価モデルでは、ハーランドがロナウドを上回る。しかし実際のところ、それは『市場価値』をどう定義し、個人の商業的価値を高める上で何を最も重要と考えるかによるのだ。今まさに注目を集めているのはハーランドだが、キャリア全体を考えれば、ロナウドの総合的な市場価値は史上最高と言えるかもしれない」