Getty Images Sportカンプ・ノウでの心変わり
ブラジル代表のラフィーニャは、2024年にフリック監督が就任する前、カタルーニャでの将来が不透明だった。チーム内での立場が弱まっているように見え、ウインガーの去就を巡る憶測が広がっていた。しかし、就任を控えたドイツ人監督との重要な面談が、彼のキャリアの行方を一変させた。
ラフィーニャは移籍する代わりにスペインに残り、バルセロナにとって欠かせない戦力となった。2024-25シーズンの国内タイトル獲得をけん引し、同シーズンの57試合で34得点26アシストを記録した。
続く2025-26シーズンもリーグ優勝を果たした。ラフィーニャはコンディションの問題を抱えながらも、33試合で21得点8アシストという見事な成績を残した。フリック監督が早い段階で働きかけた判断の正しさを証明し、クラブのリーダー陣にも加わった。
AFP「自分が去ることは分かっていた」
移籍寸前まで至った当時を振り返り、ラフィーニャは実現までどれほど近づいていたかを明かした。新監督との率直な話し合いで必要としていた確信を得て、バルセロナに残る決意を固めたという。
「自分の中では、移籍するつもりだった。[気持ちの上では]もう決まっていた。それが本当のところだ」と、ラフィーニャは『ガーディアン』のインタビューで明かした。「ブラジルにいた時、フリックから電話があった。最終的な決断を下す前に話しに来てほしいと言われたんだ。会ってみると、僕を信頼している、僕は重要な存在になる、チーム[のプレー]は僕に合うと言ってくれた。ああいう時は、ちょっとした言葉で気持ちが変わるものなんだ」
「僕への強い信頼を感じた。自分らしいプレーをする自信を与えてくれた。そして、どんな個人的な状況にあろうと、人生を懸けてすべてを出し切ろうと心に決めた」
ラフィーニャは続けた。「サッカーでは、監督と選手の関係が最も重要だ。[フリックが]来た時から、僕たちは何でも話せた。本当に何でもだ」
「その時、彼がうつむいているのを見た。最初は理由がよく分からなくて、どうしたのか聞いたんだ。チームがいいプレーをできていないと感じている、と彼は言った。覚えている限りでは、僕は大丈夫だ、勝ったんだし、またいいプレーができるようになると伝えた。いいプレーをして負けるより、悪いプレーでも勝つ方が1000倍いい。試合に勝てば、自信がついて、プレーもついてくる」
ラフィーニャは、監督からの後押しが自身の自信に与えた大きな影響を強調し、こう付け加えた。「彼が僕の考え方を変え、人としての僕も変えてくれた。これまでもそう言ってきたし、これからも言い続ける」
リーダーとしての役割を担い始める
ラフィーニャの復調は、ピッチ上でのパフォーマンス向上だけにとどまらない。ロッカールームの仲間たちによってキャプテンに選ばれたことは、本人にとって大きな節目となった。チームメイトから寄せられたこの上ない信頼は、チームにおける自分の価値に対する見方を変えた。
「みんなが僕に投票してくれたと知ったとき、スイッチが入ったように考え方が変わった」とラフィーニャは語った。「みんなは、僕自身も気づいていなかったものを僕の中に見いだしてくれた。それが僕を変えたんだ」
「キャプテンになる前は、この役割をどれほど好きになるか分からなかった。その責任を負うことも僕の考え方を変え、助けになった。バルセロナのキャプテンをこれほど好きになるとは思ってもみなかった。自分が大切な存在だと感じられる。光栄なことだよ。ただ腕章を巻くだけではないんだ」
「僕は大抵のキャプテンより口数が少ない。でも、みんなが見ていることは分かっている。『あいつが獣のように走っているなら、自分も続かなきゃ』と思うんだ。いくら話しても、やるべきことをやらなければ、誰も聞いてくれないよ」
AFPラ・リーガ復帰に向けて準備を進める
退団の噂をきっぱりと退けたラフィーニャは、短期間の負傷離脱を経て、国内での戦いに集中している。9月29日にオーストラリアでブラジル代表としてプレーした際に太ももを痛め、直近のヘタフェ戦とガラタサライ戦を欠場した。
負傷前は今季、猛烈なスタートを切っていた。ラフィーニャはすでに公式戦わずか8試合で14得点を挙げ、クラブの輝かしい記録に並んだ。この記録をこれまで保持していたのはリオネル・メッシとロナウドだけだった。
現在はトップチームの練習に一部参加している。土曜日に行われるレアル・ベティスとのラ・リーガの一戦では、遠征メンバーに入れるまで回復すると見込まれる。勢いを維持したいチームにとって、フリック監督の攻撃陣の選択肢が増えるのは好材料だ。
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