ラツィオとインテルで残した結果が、インザーギの手腕を裏付けている。選手たちの信頼を勝ち取り、結束力と野心を兼ね備えたチームを築いてきた。若手にも実績ある選手にも対応でき、威厳を持ってロッカールームをまとめ、苦しい時期には公の場でチームを擁護することもできる。
獲得タイトルも注目に値する。ラツィオではコッパ・イタリアを1度、スーペルコッパ・イタリアーナを2度制し、インテルではセリエA優勝1度、コッパ・イタリア優勝2度、スーペルコッパ・イタリアーナ優勝3度を果たした。チャンピオンズリーグ決勝での敗戦や逃したリーグ優勝など、失望を味わったこともあるが、ここまでの歩みは前向きに評価できる。タイトル獲得に加え、指導した選手や在籍したクラブの価値を高めることにも貢献してきた。
手元の戦力を生かして結果を出す、まさにその能力がユヴェントスを動かす可能性があると、ガゼッタ・デッロ・スポルトは説明する。クラブは財政の持続可能性を損なわずに再建を図る必要があり、インザーギは財政上の制約に適応できる監督とみられている。移籍市場で慎重に動き、必ずしも巨額の投資を求めずにチームをつくれるからだ。
インザーギ自身も、少なくとも当初はトリノで一定の譲歩を受け入れ、狙いを絞った補強に頼る必要があると理解しているだろう。それでも、ユヴェントスを再びトップへ導くことは、彼のキャリアにとって特にやりがいのある挑戦となる。これまでの指揮経験より難しい仕事である一方、自身の価値をさらに証明する機会にもなる。
最後に、サウジアラビアで2年間を過ごした後だけに、インザーギはユヴェントスの財政力に見合う報酬を受け入れる可能性がある。その場合、成績に応じたボーナスを組み込むことも考えられる。そうした形なら、ユヴェントスは財政に過度な負担をかけず、野心を持つ監督を迎えられるだろう。