AFPメールディンクがPKでゴールを決める
オランダ代表を率いるシャビ体制の幕開けは、週前半に行われたドイツ戦での1-1の引き分けという、期待を抱かせつつもややもどかしさの残る結果となっていた。ベオグラードへ乗り込むにあたり、元バルセロナ監督は、自身の体制を本格的に軌道に乗せるにはインパクトのある結果が必要だと理解していた。厳しい1年を立て直したいセルビア代表との一戦で、アウェーのオランダは立ち上がりからプレッシャーを受け、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの危険なシュートがわずかに枠を外れる場面もあった。
均衡が破れたのは前半半ばだった。セルビア最終ラインの規律を欠いた対応がきっかけとなった。アレクサ・テルジッチがペナルティーエリア内でクリセンシオ・サマーフィルを不当に倒したと判定され、主審はPKを宣告。メックス・メーアディンクがキッカーを務めると、GKヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチはコースを読んだものの、シュートは威力、コースともに十分で、ネットを揺らした。
AFPヨビッチが反撃弾、ガクポは足を引きずって退く
スコア面では好材料があったとはいえ、前半はオランダにとって決して手放しで喜べる内容ではなかった。デンゼル・ドゥンフリースは追加点まであとわずかに迫ったが、そのシュートはセルビアGKに見事にはじき出された。さらにシャビにとって懸念材料だったのは、コーディ・ガクポが負傷によりピッチを去ることを余儀なくされたことだ。アウェーの攻撃の流動性を乱す序盤の痛手となった。セルビアのヴェリコ・パウノヴィッチ監督は流れを変える好機と見て、ハーフタイムに経験豊富なドゥシャン・タディッチをルカ・ヨヴィッチとともに投入。この戦術的修正は、ベオグラードのホームサポーターにすぐさま成果をもたらした。
後半開始から60秒以内に、ホームのセルビアが追いついた。オランダのペナルティーエリア内での混戦の中、バルト・フェルブルッヘンがヨヴィッチとフィリップ・コスティッチのシュートを相次いで反応良く防いだものの、オランダ守備陣は危険を効果的に排除できなかった。こぼれ球は再びヨヴィッチのもとへ渡り、最後は左足で鋭く沈めて同点に戻した。
オランダの粘りがメールディンクの2得点につながる
オランダはプレッシャーの中でも決してひるまず、ほぼ直後に勝ち越し点を奪い返しかけた。ルベン・ファン・ボメルが見事な攻撃の起点となり、GKを破る弾道の低いシュートをゴールへ送ったが、ボールはポストの外側をかすめた。さらに圧力は強まり、いつものように高い運動量でプレーしていたダンフリースが、危険な位置にいたタイジャニ・ラインデルスを見つけ出した。MFはマークを外してボックス内に入り込んでいたが、冷静さを欠き、セルビアのGKを脅かすべき場面で右足のシュートを大きくクロスバーの上へ吹かしてしまった。
それでも、ついに決勝点の場面は決定力を見せたメールディンクによって訪れた。FWはグース・ティルの絶妙なスルーパスに反応し、ボールを完璧に足元ではなく走る勢いのまま収めると、最後は左足の低いシュートでミリンコビッチ=サビッチを破った。このゴールはオランダの連係した攻撃の真骨頂を示すものであり、ベオグラードの観衆を沈黙させた。この一撃によってオランダはそれまでの決定機逸をとがめられずに済み、試合が終盤の、そして最も慌ただしい時間帯へ入る中で再び主導権を握った。
AFPシャビが記念碑的な勝利を収める
セルビアは最後まで粘り強く戦い、必死に再び同点に追いつこうと前線へ人数をかけ続けた。2度目の同点弾にあと一歩まで迫ったのは、ドゥシャン・タディッチのCKにルカ・ヨヴィッチが最も高く競り勝った場面だったが、そのヘディングはわずかにファーポストの外へ外れた。終盤の猛攻と明らかな奮闘を見せたものの、パウノヴィッチ監督率いるチームは粘り強いオランダ守備陣を最後まで崩せなかった。試合終了の笛が鳴ると、シャビにとっては安堵感のある結末となった。そのチームはPK戦を除き、公式戦での無敗記録を18試合に伸ばした。
この勝利により、オランダは勝ち点4でグループ2の首位に浮上。一方のセルビアは勝ち点0のままで最下位にとどまっている。次戦のネーションズリーグでは、シャビ率いるチームが10月1日にアウェーでギリシャと対戦し、セルビアは同日に敵地でドイツと対戦する。
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