オランダ人指揮官はジ・アスレティックのインタビューで、元ユナイテッドのFWクリスティアーノ・ロナウドを厳しく批判しただけでなく、イングランド最多優勝クラブであるユナイテッドがケインの獲得を試み、失敗していたことも明かした。
当時、テン・ハーグはマンチェスターでの2シーズン目を迎え、チームに新たな形を与えようとしていた。ケインは獲得を望む選手であり、チームの鍵を握る存在になると考えていた。ユナイテッドの首脳陣には「私は彼らに言った。欲しい選手は一人だけだ。誰のことかは分かっているはずだ、と」と要求したという。
テン・ハーグは、ケインのオールド・トラッフォード移籍に向けて熱心に働きかけたと強調する一方、当時のクラブ首脳陣への不満ものぞかせた。「私は獲得のために闘った。彼が移籍に非常に前向きだと聞いていたが、この件について本人と話したことはない。ジョン(当時の育成担当ディレクター、マータフ。編集部注)、リチャード(当時のCEO、アーノルド。編集部注)、グレイザー家(オーナー一族。編集部注)がどのように意思決定したのかは分からない」
テン・ハーグは、ケインを獲得できなかったことを、自身の指揮下でクラブが競技面でそれ以上前進できなかった理由に挙げた。ケインは、ユナイテッドの主将ブルーノ・フェルナンデスや、アーセナルの中盤でボールを奪うデクラン・ライスと同様、責任を引き受け、チームに安定感をもたらせるリーダーだという。
テン・ハーグはユナイテッドで2023-24シーズンのFAカップを制したものの、プレミアリーグでは振るわなかった。さらに翌シーズンも出足でつまずき、現在トゥウェンテ・エンスヘーデでスポーツ部門の責任者を務めるテン・ハーグは、2024年秋に退任を余儀なくされた。
ハリー・ケインのバイエルン移籍金はいくらだったのか?
テン・ハーグの発言と符合するように、イングランド代表主将で、当時は長年所属したトッテナム・ホットスパーでプレーしていたケインには、その夏、実際に移籍の意思が十分にあった。現に2023年8月、バイエルンに加入している。
バイエルンはケインの移籍金として、ロンドン北部のクラブに9500万ユーロを支払った。ユナイテッドにもおそらく支払えた額であり、バイエルンにとってはすでに十分に元が取れている。現在33歳のケインは加入以来、バイエルンでゴールを量産。複数のメディアの報道によれば、2027年に満了する契約の延長が間近に迫っている。
Getty Imagesなお、マンチェスター・ユナイテッドは2023年、当時20歳のラスムス・ホイルンドをアタランタ・ベルガモから8000万ユーロ弱で獲得し、前線を補強した。しかし、デンマーク人FWは期待に応えられず、現在は再びセリエAのナポリでプレーしている。同じ移籍期間にユナイテッドが高額で獲得したメイソン・マウント(6800万ユーロ)とアンドレ・オナナ(5000万ユーロ)も、期待を裏切った。





