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北九州GK山岸範宏が今季限りで現役引退…山形時代の劇的ヘッドは今も語り草

ギラヴァンツ北九州は30日、GK山岸範宏が今季限りで現役を引退することを発表した。

現在40歳の山岸は、2001年に中京大学から浦和レッズへ加入。在籍13年半でJ1リーグ、Jリーグナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)、天皇杯2回、FUJI XEROX SUPER CUP、AFCチャンピオンズリーグのタイトル獲得を経験した。

そして14年途中にモンテディオ山形へ期限付き移籍で加入すると、クラブ史上初の天皇杯決勝進出、J1復帰の立役者となった。J1昇格プレーオフ準決勝・ジュビロ磐田戦の後半アディショナルタイムで決めた劇的ヘッドは今も語り草となっている。17年からは北九州へ期限付き移籍し、今季より完全移籍で加入。今季の明治安田生命J3リーグでは5試合に出場していた。

以下に続く

現役引退にあたり山岸は以下のようにコメントしている。

「今シーズンを以て現役を引退する決意を致しました。ファン・サポーターの皆さま、ホームタウンやスポンサー企業の皆さま、ピッチで苦楽を共にしたチームメイト、どんな時でも力になってくれたスタッフ、多くの方々に支えられてプロサッカー選手として18年間を過ごす事が出来ました。本当にありがとうございました」

「中京大学を卒業し浦和レッズでプロのキャリアをスタートさせていただいてからモンテディオ山形、ギラヴァンツ北九州で過ごした18年間を振り返ると、思い通りの結果を掴めた経験よりも悔しい思いを味わったことの方が多かった様に思います。元から不器用だった自分ですが、その悔しさをエネルギーに変え、ただがむしゃらに努力を続けた結果が今の自分を創ってくれたと感じています」

「その中でも常に自分の背中から最も近い距離で熱い勇気とエネルギーを与え続けてくださったサポーターの方々の存在は何物にも変え難い大きな存在でした。その素晴らしいサポーターの方々と一緒に味わえた勝利の歓喜やタイトル獲得の達成感、時として苦しみや悔しさは私の中で一生の宝物になっていくと思います」

「また、今後につきましては現時点では何も決まってはおりませんが、自分がこの18年間で培った経験や得た財産を還元し、今後のゴールキーパーの育成、サッカーの発展に携わっていけるよう指導者としての道を歩み始めたいと考えております」

「チームの力になれるのも残り数日になりましたが、最後まで自分らしく全力で取り組んでいきたいと思います。本当にありがとうございました」

なお、12月2日にホームのミクニワールドスタジアム北九州で行われるJ3最終節・福島ユナイテッドFC戦後に、引退セレモニーが行われる予定だ。

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