レアル・ベティスのジョバニ・ロ・セルソがバルセロナ戦で決めたゴールが取り消されたことで、新たな審判をめぐる論争が巻き起こった。主審のリカルド・デ・ブルゴス・ベンゴエチェアはビデオアシスタントレフェリー(VAR)の確認を経て、コロンビア代表クチョ・エルナンデスのハンドが先にあったとしてゴールを無効とした。この判定を批判する側は、問題のプレーが得点の瞬間からかけ離れていたと主張し、2シーズン前のバルセロナ対レアル・マドリードのクラシコで起きた類似のケースと比較している。
レアル・マドリードに近いスペインのサイト「デフェンサ・セントラル」は、ベティスのゴール取り消し判定によって、審判基準の一貫性をめぐる議論が再燃したと伝えた。同サイトは、レアル・マドリードとの対戦でオランダ代表フレンキー・デ・ヨングが手でボールに触れた後、ラミン・ヤマルがバルセロナのゴールを決めた過去のプレーを引き合いに出し、2つのケースでの扱いの違いがカタルーニャのクラブに有利に働いていると指摘した。
同サイトの報道によれば、デ・ヨングのハンドからラミン・ヤマルの得点までは約30秒が経過しており、その間レアル・マドリードはボールに触れていなかった。一方、クチョ・エルナンデスのハンドからロ・セルソのゴールまでは15秒しか経っておらず、バルセロナの選手がボールに触れたのは2回だけだったという。同サイトは、類似点があるにもかかわらずVARが2つのケースを異なる基準で扱ったとの見方を示した。
同サイトは、一方のケースではハンドが意図的だったとして判定の違いを正当化する解釈もあると指摘しつつ、両チームのユニフォームの色の違いこそが判定の一貫性に疑念を抱かせる要因だとの見解を示した。
さらに同サイトは、相手がレアル・マドリードであればレアル・ベティスのゴールは認められていただろうし、逆に同様のケースに関わっていればレアル・マドリードのゴールは取り消されていただろうと論じ、二重基準だと見なす自らの立場を表明した。
批判はハンドのタイミングだけにとどまらない。同サイトは、それが起きた状況についても比較している。その説明によれば、デ・ヨングは直接的なマークを受けないまま手でボールに触れたが、クチョ・エルナンデスは強く押されたことでボールが胸ではなく腕に当たったという。
同サイトは、こうした細部がロ・セルソのゴール取り消し判定への疑問符をさらに増やしていると指摘した。このゴールは、アルゼンチン代表の同選手による見事なシュートで締めくくられた攻撃から生まれたものだった。
「デフェンサ・セントラル」は、バルセロナが物議を醸す審判判定の恩恵を受けたと見られるケースは今回が初めてではないとし、こうした事例の繰り返しが、カタルーニャのクラブは審判から一定の保護を受けているというレアル・マドリード内部の感情を強め、王者が対戦相手に対して明確な優位を築かない限り、スペイン・リーグのタイトル争いは極めて困難になるという受け止めにつながったと報じた。
同サイトは最後に、2つのプレーが似ているにもかかわらず判定が異なったことは、自らの見方では基準適用の一貫性の欠如を示す証拠だと強調し、ポルトガル人指揮官ジョゼ・モウリーニョの有名な言葉「真実が明らかになった」を引用しながら、スペインの審判をめぐる議論が続いていることを示唆して報道を締めくくった。

