ニコ・コヴァチ監督率いるチームは陣地争いで優位に立ち、ボール保持率58.4%を記録して18本のシュートを放った。しかし、48回のクリアを記録したフランクフルトのコンパクトな守備を崩すのに苦しんだ。均衡が破れたのは、ようやく80分。そこにはコヴァチ監督の大胆な交代策があった。途中出場のマクシミリアン・バイアーとジョーブ・ベリンガムが攻撃に縦への推進力と鋭さを加え、見事な連係で膠着状態を打開。優勝争いで貴重な勝ち点3を手にした。
ドルトムントの選手たちの採点は以下の通り。
GK・守備陣
グレゴール・コベル:8/10 スイス代表GKは堅実で頼もしいプレーを披露。後半早々にファレス・シャイビのシュートを防いだ場面を筆頭に、集中を切らさず重要なセーブを3回記録した。配球もドルトムントが後方から攻撃を組み立てるうえで鍵となった。
ラミ・ベンセバイニ:8/10 コヴァチ監督が採用した3バックの左に入ったアルジェリア代表は、圧倒的な存在感を示した。空中戦で強さを発揮し、タックルも力強く、フランクフルトの攻撃をおおむね封じ込めた。
ニコ・シュロッターベック:7/10 キャプテンとして守備ラインを統率した。フランクフルトが深く守る展開で、中盤に持ち上がって相手のラインを突破する能力が重要な役割を果たした。最終ラインの軸となり、アウェーチームの枠内シュートを3本に抑えた。
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ヴァルデマール・アントン:7.5/10 3バックの右で必要なカバーを提供した。規律あるポジショニングでフランクフルトに背後のスペースを与えず、無失点に大きく貢献した。
中盤
ユリアン・リエルソン:7/10 3-4-2-1の右ウイングバックとして、持ち前の運動量を発揮した。チャンスを2度つくり、終盤には自身もシュートを放ったが、わずかに上へ外れた。アディショナルタイムにジョアン・ガドゥと交代した。
ジョーイ・フェールマン:8.5/10 チームの心臓部であり、マン・オブ・ザ・マッチと言っても過言ではない。オランダ人MFはピッチ中央でテンポをつくり、周囲を絶えず確認しながらドルトムントのパスワークを操った。正確なボール供給から、ギラシーのクロスバーをたたいたヘディングを含む、いくつもの決定機を生み出した。
フェリックス・ヌメチャ:7/10 ジョーブ・ベリンガムと交代するまで、ダブルボランチの一角として精力的にプレーした。ボールを循環させるだけでなく、ペナルティーエリア周辺にも繰り返し顔を出した。得点を狙って放ったシュートは1本がセーブされ、さらに2本がブロックされた。
ダニエル・スヴェンソン:7/10 左ウイングバックを務めたが、フランクフルトの厳しいマークを継続的にかわすことはできなかった。序盤にファビオ・シウバへ好クロスを送ったものの、コヴァチ監督がより攻撃的な布陣を選んだ68分に交代した。
攻撃陣
マルセル・ザビッツァー:6/10 2人の攻撃的MFの一角として先発し、ライン間で懸命に動いたが、コッホとブラシエを相手に使えるスペースは限られた。68分の3枚替えでピッチを退いた。
ファビオ・シウバ:7/10 ポルトガル人FWは技術の高さを随所に見せ、序盤にはヘディングシュートをわずかに上へ外した。前半にはギラシーのシュートもお膳立てした。相手に囲まれて力を発揮しきれない時間が長く、イーサン・ヌワネリと交代した。
セール・ギラシー:7/10 攻撃の中心として、フランクフルト守備陣にフィジカル面で絶えず脅威を与えた。前半にはノア・アトゥボルを2度脅かし、53分にはヘディングシュートがクロスバーを直撃。得点できなかったのは不運だった。
途中出場選手・監督
マクシミリアン・バイアー:8.5/10 この夜のヒーロー。68分に投入されると、すぐさま攻撃の流れを変えた。80分にはペナルティーエリア外から右足で放った見事なシュートをゴール上隅に突き刺し、均衡を破った。
ジョーブ・ベリンガム:8/10 79分からの出場ながら大きな影響を与えた。投入から1分後にバイアーの決勝点をアシストし、終盤には的確な守備でも勝利を守り抜くことに貢献した。
カーニー・チュクエメカ:7/10 フィジカルの強さと推進力を加えるため、ザビッツァーに代わって投入され、その期待に応えた。さらに攻撃の起点となり、投入直後にヌワネリ、ヌメチャ、リエルソンのチャンスを演出した。
イーサン・ヌワネリ:6.5/10 ファビオ・シウバに代わって入った10代の選手は、見事な落ち着きを見せた。投入後すぐにアトゥボルに好セーブを強いると、アタッキングサードで素早くボールを動かし続けた。
ジョアン・ガドゥ:採点なし 時間を使い、守備を固めるため、アディショナルタイムの90+2分に投入された。
ニコ・コヴァチ:8.5/10 この勝利はコヴァチ監督の采配によるところが大きい。先発した攻撃陣が封じられていると見て、68分の3枚替えで試合を変えた。バイアーとチュクエメカ、そして後にベリンガムを投入した判断が奏功した。





