ブルーノ・ジェネジオ監督率いるマルセイユは、ボール保持とポジショニングの維持を重視した戦術で臨んだが、組織的に守るシュトゥルム・グラーツを崩す鋭さを欠いた。ボール支配率は72%に達し、ビルドアップでは落ち着いていたものの、ファイナルサードで大いに苦しんだ。13分にウマル・ディアキテに先制点を許したことで、マルセイユはその後、追いかける展開を強いられた。結局、3試合で3敗を喫し、順位表の最下位に沈んだ。
数字は、シュートの本数とその質の違いを物語る。マルセイユはシュトゥルム・グラーツの13本を上回る14本のシュートを放ったが、アウェーチームが90分間で記録した枠内シュートはわずか1本だった。決定的な場面を仕留める力の不足は明らかで、好機につながり得るペナルティーエリアへの進入も、オーストリアのチームが敷くコンパクトな3-4-1-2の守備陣形にたびたび阻まれた。後半に経験豊富な選手を投入したことでテンポは上がったが、数字上の優勢から期待された同点ゴールをマルセイユは奪えなかった。
GK・DF
ジェフリー・デ・ランゲ:6/10
マルセイユが高い守備ラインを敷いたため、長い時間、出番は限られた。それでも4本のシュートを止め、失点を1に抑えた。決勝点となった13分のディアキテの鋭いシュートには、ほとんどなすすべがなかった。配球は安定しており、マルセイユのボール支配率72%の維持に貢献した。
ウリセス・ガルシア:5/10
4-2-3-1の左サイドバックとしてプレーしたが、シュトゥルム・グラーツの3バックを広げるために必要な幅を十分に作れなかった。守備は安定していた一方、ペナルティーエリアへのボールは精度を欠き、モペイや遅れて飛び込むMFには届かなかった。
ナイフ・アゲルド:5/10
モロッコ代表DFは65分に交代するまでプレーした。ディアキテに先制点を決めるスペースを与えた守備の乱れに関与。その後はおおむね的確に状況を読んでいたが、序盤の攻守の切り替えで、すでに失点を喫していた。
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ケリアン・ベザハフ:6/10
右サイドで83分間プレーした若手は、比較的堅実な出来だった。守備に戻る際にはまずまずのスピードを見せたが、積極的なオーバーラップよりも安全なバックパスを選ばざるを得ない場面が多く、グラーツのウイングバックを十分に試すことはできなかった。
バモ・メイテ:5/10
後半アディショナルタイムにイエローカードを受けた。空中戦では一定の強さを見せたが、グラーツが中央から素早く攻めに転じるたびに脆さを露呈。終盤にいら立ちが募るにつれ、冷静さを欠いた。
MF
ナイム・カミソコ:6/10
若手MFは中盤の底で重責を担った。技術面では安定し、ボールを動かし続けたものの、先制後に深く引いて粘り強く守ったオーストリアのチームの守備ラインを破る縦パスの幅を欠いた。
アンヘル・ゴメス:4/10
攻撃の創造性を担う選手にとって、期待外れの一夜となった。24分に警告を受け、ハーフタイムに交代。ライン間で普段のような影響力を発揮できず、ゴレンツ=スタンコヴィッチのフィジカルを生かした対応にたびたび封じられた。
アミーヌ・グイリ:5/10
中盤と攻撃をつなごうと懸命に動いたが、結局は試合への関与が限られた。マルセイユのプレスに焦りが見え始めた80分にはイエローカードを受けた。チーム全体の枠内シュートがわずか1本に終わったことからも、グイリへのパス供給不足は戦術上の大きな失敗だった。
ケイリアン・アブダラー:5/10
若手選手はサイドで時折スピードを見せたが、孤立する場面が多かった。1対1でも相手のマークを振り切れず、マルセイユは10本のシュートを枠外に外し、質の高いチャンスを作れないまま試合を終えた。
ジョフレイ・コンドグビア:5/10
フィジカル面で存在感を示したものの、グラーツが散発的にカウンターを仕掛けた際、中盤から走り込む選手を追うには機動力が足りなかった。ジェネジオ監督が中盤にさらなる運動量を求めたため、65分に交代した。
FW
ニール・モペイ:4/10
ストライカーにとって、もどかしい46分間だった。パスを十分に受けられず、グラーツの3人のセンターバックを相手に攻撃の有効な起点にもなれなかった。マルセイユがペナルティーエリアへの別の攻略法を模索するなか、ハーフタイムに交代した。
交代選手・監督
ヒマド・アブデリ:6/10
ハーフタイムにアンヘル・ゴメスに代わって出場。パスにより縦への意識をもたらし、マルセイユがグラーツを押し込む助けとなったが、決定的なラストパスは出せなかった。
イゴール・パイシャオン:5/10
ハーフタイムにモペイに代わって投入された。ファイナルサードで動きを増やしたものの、枠内シュートにつながるようなスペースは見つけられなかった。
コンラッド・イーガン=ライリー:6/10
65分にアゲルドに代わって出場。シュトゥルム・グラーツがリードを守るために攻撃の意欲をほぼ失ったなか、守備では十分に堅実だった。
ピエール=エミール・ホイビュア:6/10
経験に基づくリーダーシップをもたらすため、65分にコンドグビアに代わって投入された。パスのテンポを上げたが、その時点でオーストリアのチームの守備ブロックは崩し難いものになっていた。
ティモシー・ウェア:採点なし
83分にベザハフに代わって出場。結果に影響を与えるには時間が足りなかった。
ブルーノ・ジェネジオ:4/10
ジェネジオ監督にとって、相手守備を崩す力の不足は懸念材料だ。チームはボールを支配したものの、低い位置に守備ブロックを敷く相手に対して戦術は迫力を欠いた。ハーフタイムに2人を交代させたことから問題を認識していたのは明らかだが、ボール支配率28%の相手を攻略する方法は見いだせなかった。





