同記者は、経営陣の最高レベルでさえ「スポーツ部門責任者が冬の移籍市場が閉まってからも長く職務を続けるとは、もはや考えられていない」と記している。クレシェがそれまで留任するかどうかにさえ、今では疑問の声が上がっているという。
クレシェとフランクフルトの契約は2028年まで残っている。しかし、かつて成功を収めた同氏と伝統あるクラブの関係には、ここ数カ月、数年の間にはっきりと亀裂が生じている。フランクフルトの会長兼監査役会長を務めるマティアス・ベック氏(55)は、月曜日の会員総会で、クレシェとの別れに向けて周囲の関係者に「行間を通じて」心構えを促すとされる。
クレシェの後任探しは現在「強化されている」という。候補には、現在1.FCニュルンベルクで良い仕事をしているヨティ・ハツィアレクシウ氏(50)と、ヤングボーイズ・ベルンに所属する元フランクフルト選手のクリストフ・スピヒャー氏(48)が挙がっている。また、ピルミン・シュヴェグラー氏(39、VfLヴォルフスブルク)とフレディ・ボビッチ氏(54、レギア・ワルシャワ)を呼び戻す「構想」もあるという。
マイン川沿いのクラブに近く新たなスポーツ部門責任者が就任することになれば、新しい移籍戦略を進める見通しだ。才能ある選手を相応の金額で獲得し、その後はるかに高額で売却するという、近年成功してきたモデルはもはや機能しないとの認識で、クラブ内は一致しているという。財務上のリスクが大きくなりすぎたためだ。加えて、クレシェの移籍市場での手腕も以前ほど冴えていなかった。新たな方針は、より安定性を重視するものになるという。
IMAGOだが、RBライプツィヒの元スポーツディレクターとフランクフルトの関係が傷ついた理由は、それだけではない。昨季、ディノ・トップメラーの後任としてスペイン人のアルベルト・リエラを選んだことが、際立った人選ミスとなったことも、クレシェの評判を傷つけた。さらに、昨夏にはACミランとの接触もあった。
マルクス・クレシェはいつからフランクフルトで働いている?
それ以前にパーダーボルンで成功を収めていたクレシェは、2021年夏にライプツィヒからフランクフルトにやって来た。同氏の指揮下でクラブは歴史に残る成功の一章を刻み、ヨーロッパリーグ優勝に加えてチャンピオンズリーグ出場も果たした。クレシェは移籍市場で何度も見事な補強を行い、選手を時には途方もない金額で売却した。クラブ史上最高額の売却となったランダル・コロ・ムアニ(9500万ユーロ、PSG)、ウーゴ・エキティケ(9500万ユーロ、リヴァプールFC)、オマル・マルムシュ(7500万ユーロ、マンチェスター・シティ)らがその例だ。
しかし、クレシェの成功率は最近になって大きく下がり、フランクフルトは昨季、ブンデスリーガ8位で欧州カップ戦出場を逃すという期待外れのシーズンを送った。新監督アディ・ヒュッターの下で迎えた今季のスタートも、好不調が入り交じるものとなった。フランクフルトは第6節終了時点で16失点を喫し、リーグでも屈指の守備の弱さを露呈している。それでも、金曜夜の1.FCケルン戦で1-0と勝利し、今季2勝目を挙げたヘッセン州のチームは、ひとまず一息つくことができる。現在の順位は11位だ。



