ローター・マテウスの考えでは、ユルゲン・クロップはニクラス・フュルクルクのドイツ代表復帰を真剣に検討しなければならない。フュルクルクは「いい人間」で「周囲からの評判もいい」。そして何より、「ゴールを決める。誰よりも多く得点する。それが理由にならないというのなら」と、マテウスはスポンサーのInterwettenのイベントで語り、調子の上がらない代表のライバルたちにも言及した。
「もちろん、我々にはあのセンターフォワードが欠けている。若い選手の話ばかりしているが、ゴールで結果を示し、選出の根拠を示しているのはニクラス・フュルクルクだけだ」と、ドイツ代表歴代最多出場のマテウスは明言した。マテウスにとって、先日再び負傷して代表を離れたカイ・ハヴァーツは本来のセンターフォワードではない。ティム・クラインディーンストはボルシア・メンヒェングラートバッハで再び負傷し、ニック・ヴォルテマーデは「調子を取り戻そうとしている。ユルゲン・クロップもそこを見るべきだ」という。
ヴォルテマーデは先日、ヨーロッパリーグでレンタル先のユヴェントスでの2点目を挙げたものの、リーグ戦では依然として無得点だ。最近はイタリア紙でたびたび批判の的となっている。一方、ユヴェントスも先ごろラツィオに0-3で敗れる惨敗を喫し、新たな低迷の底を経験した。
マテウスがこのストライカーにブンデスリーガ復帰を勧めるのも、おそらくそうした事情があるからだ。
フュルクルクはなぜワールドカップを逃したのか?
マテウスの評価では、フュルクルクは「平均より少し上」の選手にすぎない。それでも、33歳という年齢ながら「少なくとも欧州選手権までは力になれる」という。
フュルクルクが最後にドイツ代表のメンバーに入ったのは2025年9月初め。ドルトムントからウェストハム・ユナイテッドへの移籍後は、身体の不調にたびたび悩まされた。繰り返す筋肉の負傷と長引くアキレス腱の炎症により、ウェストハムでの1年半の公式戦出場はわずか29試合(3ゴール、2アシスト)。ミランへのレンタル移籍も期待された転機にはならず(20試合、1ゴール)、結局、昨夏のワールドカップを逃した。
その後、ウェストハムからブレーメンにレンタルで復帰すると、一転して絶好調に。公式戦7試合で早くも7ゴールを記録し、直近ではSCパーダーボルン戦での2得点と、ドルトムント戦での土壇場のゴールによって、ブレーメンに2ポイントをもたらした。
クロップはフュルクルクをドイツ代表に呼び戻すのか?
33歳のフュルクルク本人は、代表復帰を巡る議論について話すつもりはない。週末にも改めてそう明言した。「僕はいつもメディアに敬意を払っていると思う。だから、メディアにも僕を尊重し始めてもらえたらうれしい。もう44回もその話はしたくないと言ったのだから、これ以上話題にしないでもらえたらうれしい」と、DAZNで語った。
一方、所属クラブのダニエル・ティウネ監督は、フュルクルクが現在パトリック・シック(レヴァークーゼン)とともにブンデスリーガの得点ランキングで首位に立っていることを指摘。「得点ランキングの首位にいるのなら、それほど多くの間違いはしていないということだ」と話した。復帰の判断はもちろんクロップに委ねられるが、「ゴールが必要なら、彼に電話すべきだ」とも語っている。
次の代表ウィークは11月中旬で、ドイツはネーションズリーグでセルビア(11月13日)、オランダ(11月16日)と対戦する。ドイツサッカー連盟(DFB)のスポーツディレクター、ルディ・フェラーも先日、フュルクルクの復帰に前向きな姿勢を示していた。
「ヘディングができるのは確かだ。あのようなゴールを決めるのなら、呼ばない理由はないだろう?」。フェラーは1週間前、Sport1の番組『ドッペルパス』でそう語り、「ユルゲン・クロップは今後の数試合を見守るだろう」と続けた。同時に、「忘れてはいけない。話しているのは2年後の欧州選手権のことだ。その時には彼もさらに年を重ねている」とも述べている。
Getty Imagesトレゾルディ、ペイチノヴィッチ、ブルンナー:ドイツにセンターフォワード問題はない?
その頃には、若手ストライカーの出番が訪れているかもしれない。中でもニコロ・トレゾルディは最近、クラブ・ブルッヘとドイツU-21代表で次々とゴールを決め、話題を集めている。チャンピオンズリーグの記録も打ち立てた。ただし、ドイツとイタリアにルーツを持つトレゾルディは、今後どちらのサッカー協会の代表としてプレーするかを、来夏のU-21欧州選手権後に決める意向だ。
ドイツ側から見れば、トレゾルディに加え、ジェナン・ペイチノヴィッチとユネス・エブヌタリブにも将来が期待される。ただ、ペイチノヴィッチは2500万ユーロでヴォルフスブルクからシュトゥットガルトへ移籍して以来、深刻な不振に陥り、新天地でのブンデスリーガ初ゴールをまだ挙げていない。一方のエブヌタリブは、先週金曜日にもフランクフルトの勝利の立役者となった。23歳のエブヌタリブは現在、公式戦7試合で6ゴール、2アシストを記録している。
最近、さらに好調ぶりを見せているのが、モナコとU-21代表のパリス・ブルンナーだ。U-21代表デビュー戦でいきなり2得点を挙げ、モナコでは現在、8試合で7ゴールを決める欠かせない存在となっている。
マテウスが現在指摘するドイツのセンターフォワード問題は、近い将来、自然に解消するかもしれない。ただ、現時点での序列について、マテウスの考えは明確だ。「1番手はハヴァーツ。その次が経験豊富なフュルクルクだ。トレゾルディも、決めてきたゴールを考えれば加えられる」
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