10日のラ・リーガ第8節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのビジャレアル戦を1-0で制した。
アトレティコとのダービーを1-2で落として、3週間にわたるインターナショナルウィークを迎えていたマドリー。モウリーニョ監督はビジャレアルをベルナベウに迎えたこの一戦で、ヴィニシウスをベンチに座らせて、代わりにディオマンデを先発で起用している。
モウリーニョ監督のこの決断は、ヴィニシウスのレギュラーの座を剥奪したというよりも、同選手がブラジル代表としてインド、オーストラリア遠征を行った疲労を考慮してのものとみられる。とはいえ、ヴィニシウスとエンバペの共存が難しいと指摘され続ける中で、注目が集まるような片一方の“スタメン落ち”となった。なおマドリーの全スタメンはGKクルトワ、DFトレント、コナテ、リュディガー、カレーラス、MFバルベルデ、チュアメニ、ベリンガム、FWギュレル、エンバペ、ディオマンデ。
前半のマドリーのパフォーマンスは……これまでと変わらず低調だった。ヴィニシウスとエンバペの共存問題の前に、チュアメニ&バルベルデの2ボランチは攻撃の展開力が乏しく、ビジャレアルの守備を破るには至らない。左サイドでプレーするディオマンデも自慢の突破力を生かそうとしても、チームとの連係が取れなかった。
マドリーの前半最大の決定機は21分に訪れる。トレントのロングボールからエンバペがDFラインを突破し、そのままペナルティーエリア内に侵入。しかし放ったシュートはGKグラーチに止められた。マドリーはその後もほとんどゴールの匂いを感じさせず、スコアレスのまま前半を終えている。ベルナベウの観客は辛辣なブーイングを自チームに浴びせていた。
モウリーニョ監督はハーフタイムにカレーラスとの交代でククレジャを投入。さらに52分にはトレントとの交代でヴィニシウスをピッチに立たせた。ヴィニシウスはいつも通り左サイドでプレーし、ディオマンデが右に回ってギュレルがボランチに。そしてバルベルデがボランチから右サイドバックにポジションを変えている。
右サイドでプレーするバルベルデが窮屈なプレーを強いられず、スペースを生かせるようになったことで、マドリーのパフォーマンスは向上。そして62分に待望の先制点を記録した。バルベルデが右サイドから内に切れ込んで、ペナルティーエリア内のディオマンデに縦パス。コートジボワール代表FWは巧みなターンから右足でボールを叩き、ネットを揺らした。一時はオフサイドと判定されるも、VAR介入によってゴールと認められ、ディオマンデのマドリー加入後初得点がついに生まれている。
先制したマドリーはその後も攻撃の手を緩めず、キレのある動きを見せていたヴィニシウスもシュートを決めた。ブラジル代表FWは77分、左サイドを独走したベリンガムの折り返しから右足でボールを枠内に押し込んだ。
モウリーニョ監督まで加わって、ヴィニシウスのゴールを祝うマドリーの面々。だがしかし、このゴールは認められなかったばかりか、ヴィニシウスの一発退場という結末に!ゴールの直前、ペナルティーエリアに向かおうとしたヴィニシウスが前を塞ぐサリバの後ろ髪を引っ張っており、これがレッドカードに値すると判断されたのだった。マドリーは数的不利に陥っている。
その後は1人多いビジャレアルが反撃を仕掛け、マドリーはクルトワの好セーブにも助けられながら無失点を保ち続ける。モウリーニョ監督は77分にギュレルをカマヴィンガ、85分にディオマンデをダンフリースに代えて守備を強化。ビジャレアルの攻勢を受けながらも、1点リードを最後まで守り切っている。2試合ぶり勝利のマドリーは勝ち点を18として、首位バルセロナとの6ポイント差、2位アトレティコとの1ポイント差を維持している。
取材=相良未来





