パフォーマンスがなかなか向上しないレアル・マドリーだが、改善の鍵の一つはMFフェデ・バルベルデのプレーポジションの変更にあるのかもしれない。
今季からジョゼ・モウリーニョ監督が新たにチームを率いるレアル・マドリーだが、プレーの内容についてサポーターの不満は解消されていない。本拠地サンティアゴ・ベルナベウの試合でも、ブーイングの指笛が簡単に飛ぶ状況が続いている。
そうした中で、10日のラ・リーガ第8節ビジャレアル戦(⚪︎1-0)では希望も見えている。前半は再び低調なプレーに終始し、またもブーイングを浴びたマドリーだったが、後半途中から状況が変化。それはモウリーニョ監督が52分、DFトレントとの交代でFWヴィニシウス・ジュニオールを入れたことをきっかけとしていた。
この交代策で、MFオーレリアン・チュアメニと2ボランチを組んでいたバルベルデがトレントに代わり右サイドバックを務め、MFアルダ・ギュレルがボランチに入った。するとギュレルのゲームメイク、何よりバルベルデのスペースに走り込む動きが攻撃の効果性を上げ、FWヤン・ディオマンデの決勝点も導かれている。
今季は2ボランチの一角としてプレーし続けるバルベルデだが、右サイドでその圧倒的な馬力を生かした方がいいのかもしれない。そう指摘するのは、スペイン『アス』のハビエル・シジェス副編集長だ。戦術分析が得意な同氏は、次のように意見している。
「マドリーはラ・リーガの優勝レースで再び転倒する可能性があった。が、結局そうはならなかった。それはモウリーニョの介入主義、バルベルデの誇りと脚力、ギュレルの左足、エンバペが持っていなかったディオマンデの決定力のおかげだ。後半のポジションの変更が、マドリーの攻撃を進化させたのである。大喜びするほどではないのかもしれないが、その貧血気味のフットボールに新たな選択肢を加えられたことには満足すべきだろう」
「今回、改めて明確になったのは、バルベルデ&チュアメニの2ボランチに創造性が欠如していることだ。ギュレルの足を経由しなければ、そのボールを使ったプレーはあまりにも味気ない。そしてポゼッションに変化をつけ、プレーを加速させられるのがトルコ人MFだけというのも、もう何も目新しいことではないのだ」
「モウリーニョは後半にバルベルデを右サイドバックとして、ギュレルに中盤でのゲームメイクを委ねた。これはその場しのぎ以上の解決策になり得る。バルベルデは右サイドから内に切れ込んで、ディオマンデのゴールまでお膳立てまでしている」
「バルベルデ自身は右サイドバックでのプレーをあまり好んでいないようだが、そのドリブルやスペースに走り込む動きは良質だ。モウリーニョは今回実践したことを、チームのプレーレパートリーに加えることを検討すべきだろう」





