リヴァプール、イサク獲得へ新たに英国レコードのオファーか

エディ・ハウ率いるチームは、チームの象徴的存在であるアレクサンデル・イサクを売却しないよう懸命に抵抗してきた。だが、クラブには彼抜きでの戦いを準備し始めている兆候が見え始めている。ニューカッスルは既に、シュトゥットガルトのストライカーであるニック・ヴォルテマーデの獲得に向け、6900万ポンド（約136億円）の移籍金で合意した模様だ。このドイツ代表選手は高く評価されており、イサクの後継者として長期的な補強とみなされている。ヴォルテマーデに加え、ハウ監督はウルブスのヨルゲン・ストランド・ラーセンやブレントフォードのヨアン・ウィッサなど、他の攻撃的補強候補も模索中だ。

ニューカッスルはイサクに1億5000万ポンドの値札を付け、買い手を遠ざけるか、最大限の価値を引き出そうとしている。今月初めにリヴァプールが提示した1億1000万ポンドの最初のオファーは即座に拒否されたが、『テレグラフ』によればマーシーサイドのクラブは1億3000万ポンド（約257億円）＋ボーナスの新提案でニューカッスルの決意を試す決意だ。関係者によれば、パフォーマンスによる連動ボーナスにより総額がニューカッスルの要求額に近づく可能性があり、これがプレミアリーグ史上最も高額な取引の一つとなる見込みだ。

舞台裏では、イサクとニューカッスルの関係が劇的に悪化している。わずか3年前に加入したこのストライカーは、移籍希望を巡る激しい衝突の後、トップチームとは別枠でトレーニングしている状況だ。かつてスウェーデン人選手を熱烈に支持していたサポーターも、「大きなチャンスが訪れたら移籍を認める」という約束をクラブが守らなかったと公然と非難した彼に、今や背を向け始めている。

夏の移籍市場終了まであと4日、刻一刻と時間が迫っている。リヴァプールにとってこの獲得交渉は数カ月前から進行中だ。彼らはイサクのスピード、パワー、正確なフィニッシュを高く評価し、新たな時代の攻撃陣を率いる理想の後継者とみなしてきた。リヴァプールは今夏早々にニューカッスルを退けてウーゴ・エキティケを獲得し、さらにフロリアン・ヴィルツも手中に収めた。これはリーグ制覇を維持するための戦力刷新を意味する。イサクは欠けていたピースと見なされており、プレミアリーグで実績のあるストライカーとして、さらなる栄光へ導く力を持つと期待されている。