「彼は選ばれし者だ」シャビがヤマルを絶賛、バルセロナ伝説が天才について語る

ヤマルは彗星のごとく現れ、ゴールデンボーイ賞やコパ・トロフィーを受賞してきた。バルセロナではすでに100試合以上に出場し、スペイン代表としても23試合の出場実績を持つ。かつて最も有望な若手と目されたヤマルは、今やサッカー界におけるエリートの一角だ。

しかしヤマルはいまだ完成形ではなく、さらなる成長が期待される。

これはバルサと世界中のサッカーファンにとって胸躍ることだろう。元バルセロナの選手と監督であるシャビ氏は、ヤマルがFWリオネル・メッシとFWネイマールというかつてカタルーニャの観客を熱狂させた二人のアイコンと同様の道を歩んでいると確信している。ヤマルの運命は、最初から決まっていたのだ。

シャビ氏は『クロナチェ・ディ・スポリアトーイオ』の取材でヤマルを称賛した。

「彼は『選ばれし者』だ。サッカー史に残る天才の一人になり得る。それは彼自身、彼の野心、情熱にかかっている」

シャビは続けた。

「15、16歳のころ、彼はプロ選手をドリブルで抜き去っていた。トレーニング中でも、コーチ陣は『誰が一番上手いのか』とよく議論したが、ほぼ毎日、あるいはほぼ間違いなく彼だった。彼は特別なことを成し遂げた。ネイマールやメッシ、あのレベルの選手たちだけが成し得るようなことをね。私は彼が準備万端だと確信していたし、恐れもなかった。彼自身も恐れを知らず、コンプレックスなど微塵もなかった。彼は決定的な差を生み出せる。この年齢で成し遂げていることは素晴らしい」

ヤマルはメッシとの比較に慣れつつある。同じラ・マシア育成システムから巣立ったため、比較は避けられなかったが、彼は常に「8度のバロンドール受賞者と同じ伝説を共有するのではなく、自らの伝説を築きたい」と語ってきた。

ヤマルは「僕は常に独自の道を切り開こうとしてきた。もちろん、メッシは僕にとって疑いなく史上最高の選手だ。彼は左利きで、僕もそうだ。彼はバルセロナでプレーし、僕もバルセロナでプレーしている。彼は右ウイングでプレーし、僕もそうだ。確かに共通点は多いが、それでいい。ただ僕は自分の道を歩みたいだけだ。彼は伝説的な物語を書き上げた。僕も彼のような成功したキャリアを築きたい。だがそれ以上に、自分のスタイルでサッカーをし、自らの物語を紡ぎ、人々にラミン・ヤマルという名を記憶させたい」と自分の道を進んでいる。

シャビはヤマルがメッシの足跡をたどり、バロンドールを獲得すると確信しており、複数回受賞する可能性も十分にあると語る。

ワールドカップ優勝経験者のシャビは『マルカ』にこう語った。

「そうだ、間違いなく。スタッフの間で話したんだ。彼はバロンドール級の選手だと。彼のトレーニングを見ていると、すでに何かが違うと気づいた。彼が選ばれし一人だとすぐに理解できた」

シャビはヤマルの成長に関わったことを誇りに思っている。15歳でバルサデビューを果たした若者にその機会を与えた人物だからだ。

「ラミンの活躍と、彼にデビューの機会を与えられたことを非常に誇りに思う。15歳ながら非常に準備が整っていると感じた。自信に満ち、能力が高く、練習で存在感を示していた。何にも怯えていなかった。初日から際立っていた。私にとって彼は選ばれし者の一人であり、世界のサッカーに新たな時代を刻む存在だ」

ヤマルは9月にスペイン代表で負った鼠径部負傷を悪化させたため、現在はリハビリ中だ。

数週間の離脱が見込まれており、10月26日に行われる宿敵レアル・マドリーとのクラシコに間に合う可能性は不明だ。