リヴァプール優勝パレードでの悲惨な事件を受け…スロット、PL年間最優秀監督賞も授賞式に参加せず

今季プレミアリーグを圧倒的な強さで制したリヴァプール。優勝に導いたアルネ・スロット監督は、LMAとプレミアリーグの年間最優秀監督賞に輝いていた。しかし、授賞式の欠席を決断。26日に行われた優勝パレードにて、車が駆けつけたファンの列に突っ込む事件が発生。50人以上が病院へ搬送されたこの事件を受け、指揮官は被害者への連帯を示すために辞退している。

スロットはリヴァプール公式HPにて、以下のように発表している。

「ご存知の通り、昨日リヴァプールで衝撃的な事件が発生し、パレードに参加していた数十人の男性、女性、子どもが負傷した。この事態を受け、私はすべての被害者への連帯の意を表し、イベントからの参加を辞退する決断をした。簡単な決断ではなかったが、状況の深刻さを考慮し、絶対に正しい判断だと考えている。どうか理解してほしい」

「そしてこの機会を借りて、LMAを含むフットボール界全体、プレミアリーグ、そして今夜参加する多くのクラブが、我々に多くのサポートを提供してくれたことに感謝したい。フットボールはライバル関係で築かれるスポーツではあるが、特にこうした時こそ連帯意識の源になるべきものだ」

「また、今回の事故直後に対応にあたった緊急サービスと関係当局にも敬意を表したい」

なお今回の事件により、警察は53歳の男性を殺人未遂、危険運転、薬物影響下での運転の疑いで逮捕したと発表している。

スロットは最後に、「また別の機会に、初めてのLMA授賞式ディナーに参加できることを楽しみにしている。今回の件に関して、理解と支援に改めて感謝したい」とも語っていた。