エヴァートンで復活のグリーリッシュに嬉しげなペップ「本来の姿に」

グリーリッシュは2021年夏、幼少期から過ごしたアストン・ヴィラを離れ、プレミアリーグの強豪マンチェスター・Cに移籍。移籍金1億ポンドはイギリス史上最高額だった。2022-23シーズンにはトレブルに貢献。さらに、後にチャンピオンズリーグ（CL）のタイトルも手にした。

だが、グアルディオラ監督の戦術下ではグリーリッシュの創造性がときに抑制され、通算157試合の出場でわずか17得点にとどまった。そのなか、出場機会が減少。環境を変える必要性が顕著だった。

そして、エヴァートンは今夏、5000万ポンドの買い取りオプション付きレンタルで獲得。グリーリッシュはプレミアリーグ7試合で1得点4アシストを記録し、デイヴィッド・モイーズ監督も満足している。

レンタルプレーヤーの動向を注視しているグアルディオラ監督はグリーリッシュの活躍を喜んでいるようだ。

「彼は明らかに復活している。彼のインパクトは初日から計り知れないものだ。出場時間を掴み続けるのは彼の望みだった。彼との決断は彼が素晴らしい人間だからだ。彼は本来の姿を取り戻し、毎試合のようにプレーしている」

そんなグリーリッシュだが、18日のマンチェスター・C戦は契約の問題でプレーできない。グアルディオラ監督はこう述べる。

「これはルールだ。私がイングランドの大きな組織のCEOや会長になったら、ルールを変えるかもしれない。彼がプレーしてくれたら素晴らしいが、私からは何の意見もないよ」

最新のイングランド代表メンバーから落選し、強制的に休暇を強いられたグリーリッシュだが、エヴァートンでの今に満足。直近のリーグ戦で劇的ゴールを決め、勝利に貢献した試合後に「クラブでの初ゴールが決勝点になって、最高の気分。ここに来てからずっとファンのみんなは本当に温かく見守ってくれている。トレーニングも試合も、このスタジアムでのプレーも大好きだし、この調子がずっと続けばいいなと思う」と語った。

「人生で何かをするのが好きで、好きなことをするときは本当に楽しい。サッカーもその1つです。サッカーをするのが大好きで、今の自分のスタイルを楽しんでいるとき、これ以上のことはない。毎日、朝起きてトレーニングをするのが一番。プレッシャーもかなりあるけど、僕らにとっては最高の仕事だし、このように楽しんでいるときはこれ以上の喜びはない」

グリーリッシュはさらなるゴールにも意欲的だ。

「ここに来てからの自分のプレーは非常に満足している。多くのチャンスを作り出し、リーグ最多のアシストを記録している。例えば守備陣が休息を必要とするような難しい状況下でも、ボールを保持し続けるといったプレーができていると感じている。」

「サッカーにおいてゴールとアシストだけがすべてではない。ゴールも重要な要素だけど、サッカーには他にも多くの要素が関わってくる。僕はこうしたプレーが非常に得意だと自負している。もちろん、もっとゴールを決めたいけど、とにかくチームに多くのものをもたらしていると感じている」

グリーリッシュはコンディションが許せば、26日にホームで行われるトッテナム戦でチームに復帰する予定。今季は8月の月間最優秀選手賞に輝いており、終了までにチームとしても個人としても、より多くの栄誉を獲得するかもしれない。