ウェストハム、ヌーノ氏と監督就任で合意か。29日エヴァートン戦から指揮？

イギリス『タイムズ』によれば、今月上旬にノッティンガム・フォレストで監督解任の憂き目に遭ったヌーノ氏は29日に行われるエヴァートンとのプレミアリーグ第6節からウェストハムを指揮する見込み。ヌーノ氏はすでにウェストハムと3年契約を結び、早期の現場復帰が確実視されるという。

ウェストハムは27日の声明でグレアム・ポッター監督とスタッフ陣の即時解任を発表。29日の試合に向けて、ヌーノ氏とそのスタッフ陣の新体制を迎える準備を整えた。ポッター監督は今年1月、当時のプレミアリーグで14位だったウェストハムの監督に就任。だが、今季のプレミアリーグでは現在19位に沈み、ポッター監督の指揮下では飛躍を遂げられなかった。

ヌーノ氏は昨季のノッティンガム・フォレストをプレミアリーグで7位躍進に導いたが、今季開幕から間もなくしてオーナーとの不和の末に解任。今季のウェストハムにとって、プレミアリーグでの唯一の勝利は奇しくもノッティンガム・フォレスト戦で、その後のノッティンガム・フォレストはアンジェ・ポステコグルー氏が監督に就任している。

トッテナム時代は短命だったが、プレミアリーグでコンスタントに結果を残してきたヌーノ氏。2017-18シーズンにウォルヴァーハンプトンをチャンピオンシップ優勝に導いた後、プレミアリーグ定着の礎を築いた。2023-24シーズンにはノッティンガム・フォレストを降格から救い、昨季は30年以上ぶりにヨーロッパサッカーの舞台へと導いている。

現時点ではウェストハムから監督決定の知らせこそないものの、就任が決定的なヌーノ氏だが、29日のエヴァートン戦を迎えるにあたり、チームを把握する時間はほとんどない。その次は代表ウィーク前最後の試合だが、アーセナルが相手となる。ヌーノ氏にとって、中断期間が新チームの選手と過ごす時間を確保する瞬間になりそうだ。残留を争うであろうブレントフォードやリーズとの重要な連戦に向けても、そこが自身のスタイルを落とし込むタイミングになる。