バレンシアのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が、自チームの選手を独特な言葉で称賛している。
4日のラ・リーガ第4節、本拠地メスタージャでのヘタフェ戦で5-1の大勝を飾った。16分までに3得点を決めて一気に勝負を決めたが、圧巻だったのはラトが決めた先制点だ。バレンシア下部組織出身の25歳は、左サイドでボールを受けると利き足の左足での切り返しでMFカルレス・アレニャーをかわし、そのままペナルティーエリア内左に侵入。すると、すかさず右足でシュートを放ち、対角線上の枠内右上角にボールを収めている。
試合後、ガットゥーゾ監督はこの左サイドバックを称賛。その言葉は、スペイン国内で大きな話題になった。
「トニみたいな小僧を擁しているのは幸運だ。もっと色んなことが言えるし、最高だよ」
「トニとは何度となく話をしてきたんだ。そのデータを見ると、いつも怪我ばかりしていたからな。だから一緒に仕事に取り組んできたが、あいつは私の声に耳を傾けてくれた。あいつの問題は練習で毎回で全力を出していたところにある。そんなことはしちゃいけないんだ。自制することを知らず、それで怪我するのは当たり前なんだよ。体にかかる負担は理解すべきだ」
「あいつは謙虚で最高だ。うちの娘にとって理想的だよ。ただ、娘はとても若いんだ。まだ18歳だからね」
そして、ミックスゾーンでこの発言を知ったラト本人は、次のようなリアクションを見せている。
「そんなことを話していたなんて知らなかった。今、知ったよ。何て言えばいいか分からない。監督には大きな愛情を感じているし、その言葉に感謝をしたい」
「でも、僕には彼女がいるんだ」
なおバレンシアは、今季からチームを率いるガットゥーゾ監督の効果がすでに出始めている。ポゼッション重視の攻撃、そのための労を惜しまないハイプレスからのボール奪取などパフォーマンス自体はもちろんのこと、かつて“闘犬”と呼ばれた指揮官はヘタフェ戦終了後に選手たちをセンターサークルへと向かわせ、サポーターに感謝をするよう促していた。そしてその直後、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューに応じると、「経験はスーパーマーケットじゃ買えない。試合で戦って勝ち取るものだ」と“らしさ”あふれるコメントもしている。
第4節までを2勝2敗で終えている今季バレンシアは、選手やサポーターのハートをすでにつかんでいるガットゥーゾ監督とともに、一体どこまで到達するのだろうか。





