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冨安健洋、アシックススポーツ工学研究所を訪問。自身を測定し、スパイクの開発に協力

 サッカーの母国・イングランドでプレーする冨安健洋は2023年1月、アシックスとアドバイザリースタッフ契約を結んで以降、同社のスパイクを着用する。シーズンが終了した夏のある日、冨安は神戸にあるアシックススポーツ工学研究所を訪問した。

■「質」の根幹にある研究開発

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 この研究所では、「スポーツで培った知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」というビジョンのもと、「Human centric science」にこだわった研究開発が行われている。

 運動時の身体の変形や負荷を分析し、製品にとって必要な機能を抽出する人間特性に関する研究。シューズのソールやパーツに使用される樹脂、ゴム、スポンジなどの材料開発。そして、人間特性で得られた結果をもとにした構造研究。さらには製品の耐久性含めた品質管理。そして、工場での量産化に必要な生産管理に関する技術指導まで、すべてはこの場所に集約されている。

 そんな研究開発によって生み出されたアシックスのスパイクについて、冨安は語る。

「高校の時に一度履いていたことがあって。もともと質の高いスパイクだな、という印象を持っていました。フィット感もありますし、いいスパイクだと思います」

 フットボーラーにとってスパイクは「身体の一部とも言える」(冨安)もの。世界最高峰の激しさと強さを持つリーグでのプレーをさらに磨き、競争に勝ち抜くためにこの日は、自身が「測定」されることで、スパイク開発に協力した。

 まずは身体測定を行い、体のバランスなど計測する。そして次は全身にマーカーを取り付け、走り、ボールを蹴り、データを取得した。データは即時にPCに送られ、リアルタイムで3D映像として表示される。

■「今のスパイクに不満点はないんです」

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「初めて体のいろんなところにマーカーをつけて、体の使い方や、どこに重さ、負担がかかっているかを見られるという測定をやりました。細かいところまで研究してスパイクを作ってくださっている、アシックスさんのスパイクのクオリティの裏側を見ることができました」

 そう振り返った冨安だが、類似の測定は所属する英国のクラブでも「ピッチ上、ピッチ外ともに数字的な指標を取る」ので新たな驚きや発見があったわけではなかったという。しかし、「細かいデータや選手とのコミュニケーションにこだわってやってらっしゃるので、より信頼することができましたし、本当によい時間でした」とその信頼感を口にした。

 また、計測データをもとにしたスパイクの開発者とのディスカッションも、大いに盛り上がった。

「今履いているスパイクに不満点はないんです。その中で、アシックスさんが『より良いもの』を作りたいという気持ちを持っていらっしゃって。本当にしいていうなら…といって(要望を)出すしかなかったのですが、本当にいいディスカッションができたと思います」

■新作「DS LIGHT X-FLY PRO 2」の印象

 

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 この日の計測では新作「DS LIGHT X-FLY PRO 2」を履いてボールを蹴った。このシリーズは選手が持つスプリント能力をより高いレベルで発揮できるよう、走行性能を高めたモデルとなっている。着用した印象について冨安は語る。

「もちろんかかとだったり、足先の方であったりもそうですが、履いた瞬間、スポっと入る感じというか、ピタっとフィットする感じがかなり強いですね」

「相変わらずフィット感はかなりいいです。アシックスさんがデータを取った中で作られたスパイクなので、早くこのスパイクを履いてピッチ上に立って活躍できればいいなと思います」

 この訪問で培った信頼感を糧に、新たに始まるシーズン、「DS LIGHT X-FLY PRO 2」を着用し、スピードに乗ったプレーを見せる冨安に期待したい。

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