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UEFAの処分に対し…欧州スーパーリーグ参加3クラブが抗議「容認できない圧力、脅迫、攻撃を受けている」

欧州スーパーリーグに関するUEFAの処分について、ユヴェントス、バルセロナ、レアル・マドリーが共同声明を発表した。

UEFAは7日、欧州スーパーリーグへの参加を発表した12クラブのうち、正式に脱退を表明した9クラブに対する処分を発表。アーセナル、ミラン、チェルシー、アトレティコ・マドリー、インテル、リヴァプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムに対し、UEFA主催大会における収益の5%カットや寄付、さらに今後、欧州スーパーリーグなど無許可のトーナメントに参加すると1億ユーロ(約132億円)の罰金が課されることになる。

また、現時点で脱退していないユヴェントス、バルセロナ、レアル・マドリーには「スーパーリーグを放棄することを拒否したクラブに対して、適切と思われるあらゆる措置を取る権利を有している。この問題は、速やかにUEFAの管轄する懲戒機関に委ねられることになるだろう」とさらに厳しい罰則を科すことを示唆していた。

以下に続く

これに対し、対象3クラブは共同で声明を発表。以下のように抗議した。

「創設クラブは、具体的な提案と建設的な対話を通じてサッカーのエコシステムに解決策を提供する権利と義務、プロジェクトを放棄するような、第3者からの容認できない圧力、脅迫、攻撃を受けている。これは法の支配下の下では耐えられないことであり、法廷はすでにスーパーリーグの提案を支持する判決を下している。FIFAやUEFAに対し、裁判手続き中は直接、またはその関連団体を通じて、この取り組みを妨げるいかなる行動もとらないように命じている」

また、スーパーリーグは「サッカー業界の持続不可能な状況に対する解決策を提供する目的であり、構造改革は不可欠だった」とし、「そのために4月18日に当事者間の建設的な協力に基づいてスーパーリーグを創設し、UEFAおよびFIFAとのコミュニケーションチャンネルを確立する意向を示した」と続けると、UEFAの対応をさらに非難している。

「スーパーリーグは、現在のサッカー構造を最大限に維持し、UEFAやFIFAが承認し、正当に両立する大会であるとみなされた場合のみであると明示的に示した。だが、UEFAやFIFAは上記の条件を認識していたにもかかわらず、これまでのところ適切なコミュニケーション手段を確立することを拒否している」

さらにスーパーリーグの目的が「深刻な財政危機に陥る欧州サッカーファミリー全体に財政的安定をもたらし、持続可能なルールを強化する」こと、「世界中のファンへ最高のショーを提供し、また女子サッカーを世界レベルで推進する」ことであると強調。また世界中のサポーターによるリアクションから「再検討する必要があると認識している」と綴った。そして「サッカー業界のニーズとシステム上の危機を認識したうえでスーパーリーグを発表したにもかかわらず、業界を脅かす本質的な問題に対する効果的かつ持続可能な答えを提供する使命を放棄するとしたら、それは無責任である」とした。

最後に「スーパーリーグが発表されて以来、我々は何度もUEFAやFIFA、そしてすべてのサッカー関係者に対して、敬意を持って、耐えがたい圧力をかけることなく、法の支配に従って、サッカーファミリー全体の持続可能性のために最も適切な解決策を議論するという、我々のコミットメントと確固たる意志を改めて表明する」と宣言している。

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