現地時間8日、パリ五輪（パリオリンピック）男子サッカーは3位決定戦が行われ、U-23エジプト代表とU-23モロッコ代表が対戦した。
エジプトはU-23フランス代表に、モロッコはU-23スペイン代表にそれぞれ敗れたものの、どちらが勝ってもサッカー男子初のメダル獲得となる歴史的な一戦。両者はアフリカ予選でも決勝で顔を合わせており、モロッコが2-1で勝利している。
エジプトとしてはリベンジの機会となったが、10分にジゾがハムストリングを痛めて負傷するアクシデントが起き、ムスタファサードとの交代を強いられた。
試合が動いたのは23分、ハキミの右クロスをファーサイドで受けたエザルズリが頭で落とし、エリア内左でリターンを受けるとすかさず右足を振り抜く。コントロールされたシュートがゴール右へと吸い込まれ、モロッコが先制に成功する。
さらに26分、左サイドで縦に仕掛けたエザルズリの折り返しをゴール前のラヒミが頭で合わせ、あっという間にモロッコが2-0とリードを広げた。
2点を先行したモロッコが優位に試合を進める中、エジプトも右サイドを中心に反撃に出るが、思うように決定機を作り出すことができない。
モロッコが2点をリードしたまま迎えた後半、反撃に出たいエジプトを尻目に、モロッコがカウンター気味に効率よくチャンスを作り出す。
迎えた51分、左サイドからカットインしたハヌッスがそのまま右足でゴール右へと流し込み、モロッコが試合を決定付ける3点目を奪った。
こうなると苦しいエジプト。63分には右CKのこぼれ球をターレクがオーバーヘッドで押し込むもが、わずかにゴール上へと外れた。
3点リードのモロッコだが攻撃の手は緩めず、64分にはアホマシのスルーパスを受けたラヒミがネットを揺らして4点目。さらに73分にはラヒミのエリア内左からの折り返しをゴール前のナカシュが合わせ、5-0と大量リードを奪った。
完全にエジプトの心を折ったモロッコは最後までエジプトにペースを渡さず、守備でもシャットアウト。87分には主将のハキミが鮮やかな直接FKを沈め、アフリカのライバル相手に6発のゴールラッシュで史上初の銅メダル獲得を祝った。
■試合結果
U-23エジプト代表 0-6 U-23モロッコ代表
■得点者
U-23モロッコ代表：エザルズリ（23分）、ラヒミ（26分、64分）、ハヌッス（51分）、ナカシュ（73分）、ハキミ（87分）